目に見えない細い毛細血管の健康度をチェックしよう。
毛細血管は全身に酸素や栄養素を運んでいる血液の交通網の中の小道のようなものですが、
目に見えない細い血管はどんな状態なのが理想的、健康的なのでしょう?
目に見えない細い血管はどんな状態なのが理想的、健康的なのでしょう?
文:韮澤恵理 イラストレーション:ヤマグチ・カヨ
[ 毛細血管が見られる最新の機器で ]
指先に光を当てるだけで毛細血管の状態をスキャンでき、毛細血管をリアルタイムで目で見てわかる最新機器で測定。
毛細血管スコープ
毛細血管スコープ「血管美人」では指先の毛細血管と血流がモニターに映し出される。
元気な毛細血管
健康な毛細血管はヘアピン状にUターンしている。写真は太さも形も理想的な毛細血管。
ダメージ毛細血管 例1
やや形がいびつで血管が太くなっている部分があり、ねじれも見られる。
ダメージ毛細血管 例2
形がいびつで、数も減っているので要注意の状態。(以上、画像提供あっと社)
目で見られる血管チェック。 変形や消失が一目でわかる
記事を監修した医師の根来秀行さんも診断に使っている毛細血管スコープは、指先をレンズの下に差し入れるだけで、リアルタイムに毛細血管の形やその中を流れる血液の様子が見られる最新機器です。
毛細血管は細静脈から枝分かれし、栄養素や老廃物を細胞とやりとりし、再び細静脈へと戻っていきます。つまり先端はヘアピンのようにUターンしているのが理想的。チェックのポイントは、ねじれがないか、太さは適正か、濁りはないかの3点です。
毛細血管の劣化は、最初は変形や血管壁の厚みとしてあらわれ、やがて血流がなくなり、血管自体が消失していきます。これを毛細血管のゴースト化、ゴースト血管と呼んでいます。
チェックを受けることは健康状態や生活習慣を見直すチャンスになります。
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