目に鮮やかな中国茶から日本の発酵茶まで。ティーインストラクターに教わる世界のお茶。
撮影・青木和義、黒川ひろみ 文・重信 綾
体の水分排出をおいしく手助け。
アジアで親しまれるデトックスのお茶。
数世紀にわたりアーユルヴェーダを代表するハーブとして知られる、スリランカ生まれのツボクサのお茶。中国では積雪草と呼ばれ、解熱・利尿・止血薬として用いることも。ベトナムでは健康飲料として飲まれている。ゴトゥコラティー 25袋 1,200円(トゥルーナチュラル https://www.truenatural.jp/)
消化促進作用のあるマリーゴールドが開く。
お湯を注ぐと花が出現。美しい姿にうっとり。
消化を助ける働きを持つといわれるマリーゴールドと、ジャスミンの白い花が咲き誇る中国の工芸茶。お湯を注ぐと茶葉がほどけ、ゆっくりと花が開いていく姿はなんとも優雅。緑茶ベースで飲みやすい。見た目にも香りと味にも癒やされる。オーバーザレインボー 1株 360円(クロイソス TEL.0120-196-104)
代謝を上げるカテキンがダイエットをサポート。
ピエール マルコリーニのこだわりが詰まった一杯。
ローストしたカカオ豆のピールを使って抽出。ピエール・マルコリーニ氏が厳選したカカオ豆から作り上げられた。代謝を上げるカテキンが含まれ、体内の脂肪の燃焼やコレステロールの吸収制御に役立つ。カカオティー45g 1,188円(ザ クリーム オブザ クロップ アンド カンパニーピエールマルコリーニ事業部 TEL.03-3248-0470)
糖の吸収を抑えてくれる水溶性食物繊維が豊富!
脂肪の分解に代謝アップ。うれしい働きが満載。
血中コレステロール値を下げ、脂肪を分解するといわれるアーティチョークのお茶。水溶性食物繊維が含まれており、体内での糖の吸収を抑える役割も持ち合わせる。肝機能を高める食材としても知られ、ベトナムでは二日酔いの時に飲む習慣がある。アーティチョークティー 50g 350円(フンパット/オーバーシーズ TEL.0120-522-582)
乳酸菌による後発酵が特徴。腸内環境を整えて体スッキリ。
伝統の発酵製法で作られた全国でも珍しい逸品。
日本では4県でしか作られていない、微生物で発酵させる珍しいお茶。手摘みの茶葉を蒸して揉んだ後に木桶で漬け込み、10〜14日間程度乳酸発酵させる。その後、数日天日乾燥して完成する。発酵菌は、蔵・樽にすみ着いている土着菌を使用。阿波晩茶 100g 1,512円※予約販売制(阪東食品 TEL.0885-46-0822)
解毒作用で知られる中国の黒茶。
チベットで愛される優しい甘みを持つお茶。
麹菌によって後発酵させる種類の中国茶“黒茶”の中で、最も古い歴史を持つお茶。山深い高地で栽培された茶樹を使い、プーアル茶よりも刺激が少なく、優しい味わいが特徴。チベットではよく、バター茶用のお茶として親しまれている。蔵茶〈袋入り〉250g 3,850円(鈴茶堂 https://suzuchado.com)
話を聞いた人:愛葉 香(あいば・かおる)さん●ティーインストラクター。イギリスで紅茶を学ぶ。美容とお茶の関係に詳しく、さまざまなメディアに出演中。「NHKカルチャースクール」の講師をつとめている。
『クロワッサン』1013号より