ペットの臭いの掃除は染み付く前に。プロに教わる掃除術。
撮影・黒川ひろみ 文・長谷川未緒
嘔吐・粗相
【気づいたらすぐ!固形物を取り除き液体のシミ抜きを。】
消化不良のフードや毛玉等、猫の嘔吐は日常茶飯事。犬は飼い主の帰宅時などに興奮すると排尿してしまうことも。また、高齢化したペットの粗相も悩みの種だ。次の6ステップで汚れと臭いを素早く除去しよう。絨毯も畳も同じ掃除法でOK。
(1)固形物(ティッシュで代用)をカードや名刺など薄くしなるもので取り除く。
(2)食器用洗剤を薄め(水200ml、洗剤5ml)、汚れを広げないよう外から内にスプレー。
(3)丸めた雑巾の端をシミの上に置き、ブラシを押し当て前後に軽く動かす。
(4)シミが雑巾に移ったらきれいな面にし、シミが取れるまで3、4をくり返す。
(5)シミが完全に取れたら洗剤を取り除くため、水を外から内にスプレーする。
(6)雑巾を置き、ブラシを押し当て前後に軽く動かし、水分を吸い取る。
スプレー
【強烈な臭いは、洗剤と水でしっかり落とす。】
猫が縄張りの主張やストレスなどから壁等に排尿する「マーキング・スプレー」。カーテンにスプレーされたときは丸洗いを。壁にされたときは次の5ステップで処理。耐水性の有無がわからない壁は、心配なら目立たない場所で試してから行う。
(1)薄めた食器用洗剤(水200ml、洗剤5ml)を、壁ではなくスポンジに吹き付ける。
(2)洗剤をつけたスポンジで、汚れを広げないようにスプレー跡をこすり洗いする。
(3)マイクロファイバー雑巾を濡らし、洗剤がしっかり落ちるまで、壁をよく拭く。
(4)乾いたマイクロファイバー雑巾で、水を完全に拭き取る。
(5)臭いが気になる場合は、臭いの元から分解する「分解型消臭剤」を吹き付ける。