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「ビジンサマレシピ」で作る、おからのシンプルケーキ

信州と甲州にまたがる八ヶ岳連峰の一つ蓼科山に住んでいると伝えられているビジンサマという神様。そのお膝元である信州から、体に優しい食材を使い、卵や乳製品などの動物性食材を使用せず昔ながらの伝統的な調味料で作る「ビジンサマレシピ」を、地産地消料理研究家の中村恭子さんに紹介してもらいます。

レシピ提供:中村恭子

「おから」は豆腐作りの工程で豆乳を絞った際に出る搾りかすのこと。

量産する工場ではおからは食用としてよりも飼料や肥料に再利用されることが多いようですが、消泡剤などの添加物を使わずに丁寧に大豆を煮て搾られたおからは貴重な食材、味わいはほのかに甘くしっとりとしてとても美味しいものです。

信州では今も全て手仕事で、薪で炊いた大豆を天然のにがりを使って固める豆腐作りをしているお店があります。
当然手間がかかり量産はできません。
しかしながら昔ながらの製法で作られた豆腐はこれが本来の味なのかと驚くほどの美味しさです。豆乳、おからも言わずもがな。

そのまま食べても甘みがあり美味しいですが、今回から4回にわたっておからのしっとりとした食感を楽しめるケーキのレシピをご紹介していきます。

美味しいおからが手に入ったら是非作ってみてくださいね。

おからのシンプルケーキ

「ビジンサマレシピ」で作る、おからのシンプルケーキ

まずはおからのケーキの基本的な作り方をご紹介します。
小麦粉におからを加えた生地で焼きたてはふんわり、しっとり。翌日にはもっちりとした食感が楽しめるケーキです。ココナッツオイルとアーモンドパウダーのおかげで想像以上にリッチに仕上がります。

とてもシンプルな工程で作ることのできるケーキですが、卵の力を使わずに膨らませるケーキの場合、均一に膨らませるコツはベーキングパウダーと小麦粉を合わせてよく振るうこと。

私の暮らす信州の蓼科では今、花々が元気に咲き誇り、まさに百花繚乱の季節です。

ケーキがとてもシンプルなので庭に咲いたヤマブキで飾ってみました。

エディブルフラワーを飾っても素敵ですね。

お好みで生クリームなどを添えてどうぞ。

 

【材料(15cmの丸型1台分)】

[A]
地粉(国産小麦粉) 150g
ベーキングパウダー 8g
甜菜糖 60g
アーモンドプードル30g
塩 少々

[B]
ココナッツオイル 60cc
豆乳(成分無調整) 150~180cc
おから 45g
ブランデー 小さじ1と1/2

アーモンドクランチ又はアーモンドスライス 適量

【作り方】

1.地粉とベーキングパウダーを合わせて最低3回以上ふるう。
1.地粉とベーキングパウダーを合わせて最低3回以上ふるう。
2.Aの材料を一つのボールに入れる。
2.Aの材料を一つのボールに入れる。
3.Aの材料をホイッパーでよく混ぜる。
3.Aの材料をホイッパーでよく混ぜる。
4.Bの材料。右上から時計回りにブランデー、ココナッツオイル(湯煎で溶かして使用)、豆乳(人肌くらいに温めておく)、おから
4.Bの材料。右上から時計回りにブランデー、ココナッツオイル(湯煎で溶かして使用)、豆乳(人肌くらいに温めておく)、おから
5.Bの材料を混ぜ合わせる。(この時豆乳が冷たいとココナッツオイルが固まってしまうので豆乳は必ず温めておくこと。)
5.Bの材料を混ぜ合わせる。(この時豆乳が冷たいとココナッツオイルが固まってしまうので豆乳は必ず温めておくこと。)
6.AのボウルにBを加えてホイッパーで混ぜる。
6.AのボウルにBを加えてホイッパーで混ぜる。
7.型紙をしいた焼型に流し入れ、布巾などの上で作業台に何度か型を優しく叩きつけるようして空気抜きをする。
7.型紙をしいた焼型に流し入れ、布巾などの上で作業台に何度か型を優しく叩きつけるようして空気抜きをする。
8.アーモンドクランチを散らし170℃に余熱を入れたオーブンで45分ほど焼く。
8.アーモンドクランチを散らし170℃に余熱を入れたオーブンで45分ほど焼く。
9. 焼き上がり
9. 焼き上がり
1.地粉とベーキングパウダーを合わせて最低3回以上ふるう。
2.Aの材料を一つのボールに入れる。
3.Aの材料をホイッパーでよく混ぜる。
4.Bの材料。右上から時計回りにブランデー、ココナッツオイル(湯煎で溶かして使用)、豆乳(人肌くらいに温めておく)、おから
5.Bの材料を混ぜ合わせる。(この時豆乳が冷たいとココナッツオイルが固まってしまうので豆乳は必ず温めておくこと。)
6.AのボウルにBを加えてホイッパーで混ぜる。
7.型紙をしいた焼型に流し入れ、布巾などの上で作業台に何度か型を優しく叩きつけるようして空気抜きをする。
8.アーモンドクランチを散らし170℃に余熱を入れたオーブンで45分ほど焼く。
9. 焼き上がり

●「ビジンサマレシピ」について
信州と甲州にまたがる八ヶ岳連峰の一つ蓼科山にはビジンサマという神様が住んでいて「ビジンサマが山を通る日、人は山仕事を休む」という言い伝えが残されています。「休む」ことは、美しく健やかな体づくりに必要なこと。ビジンサマの語源はもしかしたら「美人様」なのかもしれません。

蓼科塾では「休む」神様ビジンサマにちなみ、ビジンサマのお膝元である信州から「休む」ためにふさわしい体に優しい食材を使い卵や乳製品などの動物性食材を使用せず昔ながらの伝統的な調味料で作る「ビジンサマレシピ」を提案しています。

信州といえば、麹を使った味噌や甘酒などの発酵食品や、蕎麦、キビ、アワなどの雑穀、山野草にきのこ、リンゴや杏、ぶどうなどのフルーツ、寒天や高野豆腐などの乾物類などなど、美味しくて体に良い食材の宝庫。中には美容・健康効果の高い食用ほおずきといった、あまり流通していない食材もあり、入手方法から調理方法までお伝えしていきます。
「ビジンサマレシピ」で美しく健やかな体づくり、してみませんか?

中村恭子●一般社団法人蓼科塾代表/地産地消料理研究家/健康管理士。 2011年東京都より長野県茅野市…

中村恭子●一般社団法人蓼科塾代表/地産地消料理研究家/健康管理士。 2011年東京都より長野県茅野市に移住し信州の地産地消に根ざした「ビジンサマレシピ」の開発を手がけている。

生産者情報: 
「豆腐工房まめや」
http://tofu-mameya.com/
〒396-0304 長野県伊那市高遠町山室2326-1

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