50歳で小さな平屋に住み替えた、Rinさんの家づくりと住まい方。
撮影・黒川ひろみ 文・一澤ひらり
モノを動かさず、使いたい場所に置く。暮らし方もサイズダウン。
服は全てクローゼットに吊るし、煩わしい衣替えの必要なし。
「夫と私とサイド別に、オールシーズンの服を全部掛けています」
既存のパイプハンガーに吊るせる「クローゼットブランコ」というグッズで上下2段にして、洋服の収納量を倍に増やす工夫も。
「上段にトップス、下段はパンツ類。コーディネートが簡単です」
脱衣室に肌着のチェスト。乾燥機からすぐ収納。
「入浴のときに脱いだものを洗濯カゴに入れて、お風呂から上がったら、肌着のチェストからピックアップして身に着けるだけ。脱衣室の中で済ませられて快適です」
脱衣室には洗濯乾燥機も設置。インナーを洗濯・乾燥したらそのままチェストにしまっておける。
はさみをあちこちに置き、探す手間を省く。
はさみは頻繁に使うので、玄関、リビング、キッチンなど、必要な場所ですぐ手に取れるようにする。
「ペン立てや収納庫の中、それから下駄箱の梱包セットのカゴに。ビニールひもや粘着テープなど、一緒に使うものをグルーピングして収納すると便利です」
紙袋はどんどん使う、ストックの上限を決める。
紙袋はしまわずに活用し、ストックは収納ケースに入る分だけに。
「高さがあってしっかりした紙袋は、ひもを外して液だれしやすい調味料立てに使います。冷蔵庫の野菜室でも、野菜を紙袋に入れておけば仕切り代わりになり、泥で汚れることもなくなります」
鍋は重ねないで収納する。ホットプレートは処分。
「ふだん使っている鍋はスタッキング収納ができるものですが、取り出すときに面倒なので重ねません。タテ置きにし、ワンアクションで取り出せるようにしています」
ホットプレートは取っ手が外せるフライパンで代用できるので、不要になり処分した。
Rin(りん)●ブロガー。整理収納アドバイザー1級。居宅介護支援専門員。著書に『子育てが終わったら見直しどき 50代からの暮らしの整え方』(オーバーラップ)。
『クロワッサン』994号より