【台湾・雙連朝市(シュアンリェンシーチャン)】朝ならではの気持ち良さを、青空市場で体感!
撮影・黒川ひろみ イラストレーション・別府麻衣 コーディネート・KEYWORD
観光で台湾を訪れると、つい華やかな夜市に目を奪われがち。実は台北市民は早朝から「伝統市場(チュアントンシーチャン)」と呼ばれる朝市を台所がわりに、生鮮食料品や惣菜、あるいは生活雑貨を求めている。
MRT雙連駅の出口2を出ると左手に見えてくるのが雙連朝市だ。300mほどの一本道の両脇に、台湾ならではの野菜やフルーツ、花などを売る屋台が連なる。青空市場なので、天気のいい朝なら気持ち良さもひとしお。通りの真ん中には学問の神様を祀った廟があるので、朝日を浴びての参拝も可能だ。市場の活気を感じたら、通りから入った店で台湾定番の朝ごはんを。豆漿(ドウジャン)、粥、米粉湯(ミーフェンタン)の名店が揃う。朝から元気に“はしご食べ”してみては。
台北市文昌宮(タイペイシーウェンチャンゴン)
地元民の参拝法を参考に充実した一日を願おう。
雙連朝市のほぼ中心にある台北市文昌宮は、学問の神様として崇められる文昌帝が祀られている廟。受験生が日本と同じように絵馬を掛けていたり、早朝から多くの台北市民がお参りする姿が見られる。
佳佳豆漿店(ジャージャードウジャンデェン)
早朝オープンの地元密着店。朝定番の豆漿で活力を。
青い看板が目印。早朝4時から営業している店内は地元客でにぎわう。自家製の甜豆漿(甘い豆乳/15元)は素朴な味わい。油條(揚げパン)とともに食べたい。
鴉片粥 (ヤーピェンジョウ)
トッピングの具材は単品とお粥で味わいたい。
店名は一度食べたらやめられない粥、という意味。写真の看板メニューはとろみのある粥にしいたけ、鶏肉そぼろ、ピータン、豚肉でんぶなどが盛られ、多様な食感と味わいを堪能できる。70元。
廣方園(グァンファンユエン)
おしゃれな店内で気になる台湾茶を試してみよう。
雙連散策で立ち寄りたい茶葉専門店。伝統的な製法で作った烏龍茶や紅茶、花茶が店内に並ぶ。10種類ほどの中から2種類まで試飲できるのも魅力的だ。写真は「翠禧芳華」30g 550元。
雙連古早味大腸米粉湯(シュアンリェングーザオダーチャンミーフェンタン)
麺プラス1品、が地元っぽい頼み方。
台北で朝の麺といえば、写真の米粉湯(ビーフン入りスープ/小35元)。粥と並ぶポピュラーな料理だ。胃腸にもやさしい薄味で、小腹を満たすのに最適。油豆腐(揚げ豆腐/30元)もサイドオーダーしたい。
雙連肉粥(シュアンリェンロウジョウ)
看板を頼りに路地裏の老舗の朝粥を堪能!
朝市が並ぶ通りを少し入った路地裏にある60年以上続く店。肉粥(30元)はあっさりした塩味だが、牡蠣のだしと豚肉のコクがスープの旨味に凝縮している。揚げたての紅焼肉(豚の唐揚げ/40元)もぜひ。
*1台湾元=約3.6円(2019年2月22日現在)
『クロワッサン』993号より
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