人生100年時代を乗り切る、 長く、小さく、稼ぎ続ける策。
50代、60代になって、第2の人生に向け、年齢に関係なく働くことを選択する人も。老後の家計ややりがいのためにも、その策を考えたい。
撮影・黒川ひろみ イラストレーション・小池ふみ 文・小沢緑子
(2)セカンドキャリアの選択肢、 ひとつの提案が“ゆる起業”。
では、セカンドキャリアのビジョンはどう描けばいいのか。
「日本は今、国の後押しで起業しやすくなったという背景を大前提に、第2の人生では『雇用される働き方は自分で終わりを決めるべき』と考えています。そのひとつの提案として“ゆる起業”をすすめています」
起業といっても片桐さんがすすめるのは、たくさん儲けようと思わず、「自分が楽しく」「やりがいを重視」し、「小さな投資」で「ほどほどに稼ぐ」こと。
「起業の場合、仕事のブランクはあまり関係ない。さらに女性は、感受性豊かで他人のニーズを汲み取ることが上手。
たとえば、近所の高齢者の困りごとを『どうにかしたい』、と解決策を柔軟に考え、自分のできる範囲で形にして実現させようと考えられる人は、実は起業家向き」
ただ、女性の場合、起業後の計画性や継続性に欠ける傾向も。
「アイデアがないと起業は始まらないので、まずは自分ができること、好きなことを整理してリストアップしてみましょう」
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