片づかない悩みあれこれ、アドラー心理学の応用で解決に導きます。
別名、勇気づけの心理学といわれるアドラー心理学。そのエッセンスを片づけに取り入れたら、自分にとって快適な部屋が手に入ります。
撮影・青木和義
片づかないものは千差万別。個別カウンセリングを実況中継。
[CASE 1]斉藤りかさん(クロワッサン倶楽部 会員番号 100)
帽子を収納するよい場所がありません。置くとかなりの場所をとるので、脱衣所にワイヤーネットをつけて、フックをかけ、帽子を吊るしています。
洗濯物を取り出すたびに帽子に体や洗濯カゴが当たってイライラするのですが、コレクター気質なので、部屋はレコードやCD、ミニカーなどで飽和状態。どうすればよいでしょう。
収納アイデアはいいけれど、脱衣所という場所が問題。
細いフックのテンションと脱衣所の湿気で帽子が傷むので、確かに収納場所を考え直す必要があると丸山さん。STEP 1として、どのようになりたいのかを斉藤さんに尋ねた。
「すべて使う帽子なので、どれも捨てられません。減らすよりも収納の仕方を知りたいです。ワイヤーネットは生活感があるので、帽子屋さんのようにオシャレに収納するのが理想です」
そこで丸山さんは、リビングの壁でディスプレイのように収納することを提案。オンシーズンの帽子だけを厳選し、あとはクローゼットの奥にしまう。
「確かに、数を絞って吊るすと、インテリアの小物のようになるかもしれません。帽子は帽子でまとめて、という固定観念がいけなかったのかも」
後日、斉藤さんから悩みが解決したとのうれしい報告が。
「コレクションのワインコルクをDIYして、フックにしました。帽子は軽いので、ソファの上に万一落ちてきても問題ないし、ベストな収納方法が見つかりました」