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松本明子さんとお金の話
「子どもの頃から、節約家でした」

芸能界きっての「ドケチ」と言われる松本明子さん。その金銭観のルーツと、家計管理法、独自の節約術を教えてもらいました。

お金の大切さが身に沁みた、デビュー当初の貧乏時代。

小さい頃からの教えともうひとつ、松本さんの金銭観に影響を与えたのは、下積み時代の苦労だという。

「売れなかった頃のトラウマがあります(笑)。デビューしたての頃は給料が2万7000円。高校の授業料を払えなくて、事務所に内緒でアルバイトをして怒られたことも。上京して10年弱は貧乏時代が続いて、一人暮らしを始めたときも電化製品はすべてもらいもの、仕事がない日も先輩に付いてテレビ局に行って、余ったお弁当をもらってそれが1日分の食事。苦しかったな〜」

その後、『電波少年』や『TVチャンピオン』の司会など、バラエティ番組を中心に活躍するように。けれど、もらえる給料が増えても、生活のつつましさはあまり変わらない。

「お金の大切さを身を持って学びましたから、無駄遣いはしません。自由に使えるお金がない時期が長かったからか、物欲もないですし。でもその分、いつも精神的には豊かでいるよう心がけています。家族が健康でいられること、仕事が充実していること。それに、便秘が治るとか、節約アイテムを見つけるとか(笑)、そういう小さな喜びを積み重ねることには貪欲です。そうすれば、お金を使わず、物を持たなくても、日々、満足感を得られるんです」

大切なのは、表面的でない、中身の豊かさ。貧乏時代を経験した松本さんだからこそ、お金に振り回されない生き方に辿り着いたのかもしれない。

『クロワッサン』928号(2016年7月10日号)より

●松本明子さん・タレント/CBCテレビ『ゴゴスマGo Go!Smile!』水曜レギュラー、ニッポン放送『高田文夫のラジオビバリー昼ズ』月曜レギュラーなど、テレビやラジオで活躍。「趣味は節約」と公言している。

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