グルメライターが案内する京都の絶品朝ごはん──香港粥/麺/スパイスカレー/薬膳イタリアン編
撮影・岡本佳樹 構成&文・小長谷奈都子
香港粥
小梟(七条)
味わい豊かな色とりどりの小鉢に歓喜
「18種類の小鉢は思わず声が出る高揚感。ピータン黒酢やハムスイコウなど、お粥のお供というより、そのまま楽しみたい味も多く、朝から一杯飲みたくなります」
三十三間堂にほど近い香港食堂。香港粥はジャスミンライスを丸鶏のスープでポタージュ状になるまで炊き、干し貝柱の旨みと塩だけで調味。周りには春巻きや大根餅などの本格中華から、炙りしめ鯖や柴漬けといった京都らしい一品までが多彩に並ぶ。杏仁豆腐や胡麻団子の小鉢も心憎く、女性に人気なのも頷ける。週末は予約を!
麺
だし料理 十(一乗寺)
朝の目覚めに沁みる、澄んだだしの味わい
「だしが主役で、麺もだしを味わうよう計算されたもの。シンプルの極みで、だしの旨みをしみじみ味わえます」
真昆布、羅臼、利尻の天然昆布3種と、京都・舞鶴のさわら、愛媛のいりこを使い分けただしに、岩手の天然塩のみで味つけ。ここはだしのおいしさを追求する井上典明さんによるだし料理専門店。セットメニューは前菜3品が付くAと付かないBがあり、自家製小麦麺かだし炊きご飯を選ぶ。北海道の小麦「ルルロッソ」で打つ極細麺「No.3」を啜れば、だしと小麦の香りが口に広がる。
スパイスカレー
SPICE GATE(京都河原町)
お茶漬け感覚でいただけるスパイスカレー
「朝からカレーというと重そうですが、和朝食をイメージしたカレーで、だしが利いていて、サラサラあっさりいただけます。副菜や野菜もいっぱいでヘルシーです」
ビリヤニ専門店『インディアゲート』が展開する朝食が主軸の姉妹店。『祇園 北川半兵衛』の煎茶で炊いたバスマティライスに、鶏キーマカレー、ハーブを忍ばせた季節の焼き野菜や大根の千枚漬けなどの副菜がもりもり。昆布、鰹、あさりのだしがベースの京風カレーを一気にかけたり、それぞれ味わったり、楽しみ方は自在。
薬膳イタリアン
薬膳イタリアンLUDENS(御所南)
心身を整える薬膳粥を、風情ある町家で
「2017年のオープンから注ぎたしている薬膳スープとそれを使った薬膳粥が滋味深くおいしい。旬魚や鴨、野菜のバランスもよく、寝起きの体にやさしいです」
国際薬膳食育師の資格を持つ田淵章仁シェフのスペシャリテ、薬膳スープは疲れた体に染み渡るような優しく深い味わい。五穀米ともち麦の薬膳粥、京北の平飼いの卵を使った温泉卵、大原の野菜サラダ、鴨のローストなどがセットで、大満足の内容だ。ナツメや黒豆が入ったルイボスティーの香りにも癒やされ、体の内から元気になる。
『クロワッサン』1161号より
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