プレミアムいちごの食べ比べにはしご酒。春の小江戸・川越を巡る、大人の1泊2日旅
写真・文 妹尾龍都
プレミアムないちごを食べ比べ。贅沢な“いちご狩り”体験
先っぽからヘタの付け根まで、真っ赤に色づくいちご。埼玉県は、全国唯一の「プレミアムいちご県」。日本野菜ソムリエ協会が主催する全国いちご選手権では、3年連続で「最もおいしいいちごを生産している県」として認定を受けているほど。県内のいちご農園では、そんなプレミアムいちごの「いちご狩り」が楽しめるとあって、連日人気です。
今回、伺ったのは、少人数予約制でいちご狩り体験を楽しめる「いちごハウス きみしま」。甘い香りに包まれたハウスの中には、休憩スペースが設けられており、ホッと一息つきながらいちごを味わうことができます。
この日は、人気品種の「紅ほっぺ」をかごいっぱいに収穫。
果肉まで真っ赤に染まった紅ほっぺは、甘みとコクがたっぷりで香りも豊か。他に比べてサイズが大きく食べ応えもしっかりありました。収穫したばかりの完熟の一粒をその場で頬張ると、農園で味わうフレッシュなおいしさを実感します。
さらに、ハウスに用意されたコンデンスミルクやチョコレートソースをかけて味変を楽しんだりと、いちごの甘みを存分に堪能。
今回は特別に、紅ほっぺのほか、あまりんとべにたまの食べ比べも体験。
まずは、全国いちご選手権で3年連続金賞を受賞する、憧れ品種「あまりん」。糖度18〜20度と強い甘みが特長だけあって、圧倒的な甘みが印象的。余韻もたっぷり感じました。
「べにたま」は、2021年に登録された埼玉県の新品種で、県外ではなかなか出合えないレアないちご。甘み、酸味のバランスが絶妙で、果汁もたっぷり。あまりんと比べるとまろやかな酸味があり、さっぱりした後味でした。
いちごの直売所も併設されており、この日は「紅ほっぺ」「あまりん」「べにたま」のほか、「あきひめ」など珍しい品種の販売も。なるべく早い時間に訪ねるのがおすすめです!
いちごハウス きみしま
住所:埼玉県川越市鴨田沼田町927-1
営業時間:10時〜14時
https://www.instagram.com/ichigo.kimishima/
いちご尽くし! 優雅な午後の和風アフタヌーンティーセット
今回の川越旅で宿泊するのは「川越プリンスホテル」。川越の玄関口、西武新宿線「本川越駅」に直結し、川越の主要な観光スポットへは徒歩圏内という利便性が魅力です。
ホテルのレストラン「和食 むさし野」で提供しているのが、「あまりん」と「べにたま」を食べ比べできる「和風アフタヌーンティーセット」です。食事では〈いちごの白和え〉や〈銀鱈のいちご煮〉など、甘味では〈いちごムース〉や〈いちご大福〉など、趣向を凝らしたいちご尽くしのメニューに大満足(※こちらのメニューは現在終了しており、3月11日から第2弾のメニューに切り替わっています)。
多彩な和食もさることながら、宝石のように輝く「あまりん」と「べにたま」の食べ比べも嬉しい。
現在、川越プリンスホテルでは「和風アフタヌーンティーセット」と、「いちごハウス きみしま」貸切でいちご狩りがセットになった「小江戸冬・春旅-いちご一会ステイプラン」を販売中。期間により埼玉県産のプレミアムないちご「あまりん」をたっぷり堪能できる、お得な宿泊プランです。
「小江戸冬・春旅-いちご一会ステイプラン」
和風アフタヌーンティーセット、「いちごハウス きみしま」でのいちご狩り体験付き
1泊16,891円〜(1室2名利用時)
【行程】
17時30分〜 夕食:和風アフタヌーンティーセット
翌日8時45分〜 いちごハウスきみしま農園:いちご狩り体験(45分間)※農園へは各自で集合となります
【期間】
4/27(月)まで ※火曜は除く
※いちご狩り体験:3/29(日)までの土曜・日曜
※あまりんのいちご狩り体験:4/2(木)〜4/26(日)の木曜・土曜・日曜
【宿泊予約】
TEL:049-227-1118
ノスタルジックな夜の川越ではしご酒
夜になれば、ガス灯を模した街灯にオレンジ色の灯りが灯る、蔵造りの街並み。観光客の波が落ち着き、地元の人が集う店の暖簾が揺れはじめる頃、街はもうひとつの顔を見せます。そんなノスタルジックな川越の夜を満喫できるのも、1泊旅だからこそ。
川越で地酒やクラフトビールなどのお酒を愉しめるお店を、街ブラしながらハシゴしてみました。
「カフェ クレセント -イチバ-」
古民家の雰囲気を程よく残しながら、バーカウンターを設けてモダンにリノベーションしたカフェ。川越発のクラフトビールメーカー「コエド ブリュワリー」を種類豊富に置いているので、ついつい飲み比べ。中でも、川越産の金時サツマイモを使用した〈紅赤-Beniaka-〉は、ホップの苦味の奥にサツマイモの香りや甘みをほんのり感じられ、優しい余韻が口に残る“川越らしさ”を感じられる1杯でした。
住所:埼玉県川越市松江町2-11-10
営業時間:月・火11時〜15時、水・木・金11時〜15時、18時〜22時、土・日・祝11時〜22時
https://www.instagram.com/cafe___crescent
「バー アズーリ」
全国イタリア料理コンクールで優勝経験のある門平シェフがいる本格イタリアンレストラン「トラットリア アズーリ コエド」に併設されたバー。おすすめという秩父の「兎田ワイナリー」が手がける「秩父ブラン」は、しっかりとした果実味があり、爽やかな甘さと程よい酸味が口の中でバランスよく広がります。なんとこのワイン、秩父神社の地下で熟成されたという、神が宿るワインだとか!
ワインと一緒にいただいたのは、カプレーゼ串。店内のチーズ工房で作られたモッツァレラチーズがフレッシュでした。
住所:埼玉県川越市幸町4-1 りそな コエドテラス 2F
営業時間:17時〜22時(L.O料理19時30分、ドリンク21時)
定休日:月曜 ※祝日の場合は火曜
https://g161511.gorp.jp/
ホテルの部屋に戻る前のもう一杯は、川越プリンスホテルの「メインバー ウインザー」で。
あまりんを使用した期間限定カクテルは、甘酸っぱい春の味。特別感も相まって、川越の夜を締めくくるのにぴったりでした。ノンアルコールでもオーダーできるのもうれしいところ。無理をせず心地よいところで切り上げて、翌朝は、川越の歴史ある街並みをゆっくり散策するのがおすすめです。
川越プリンスホテル 「メインバー ウインザー」
営業時間:18時〜23時30分(L.O23時)
定休日:日曜
https://www.princehotels.co.jp/kawagoe/restaurant/windsor/
小江戸の由来は“小粋”から。サムライカルチャーを学ぶ街巡り
川越滞在2日目は、小江戸川越観光親善大使・ヴェソラウスキー阿里耶さんの案内で、川越のルーツがわかる2つの名所へ。
まず訪れたのは、1848年に時の藩主・松平斉典が造営した、現存する東日本唯一の本丸御殿遺構「川越城本丸御殿」。ここは武家文化の面影が今も静かに息づく、川越を象徴する場所です。華美な装飾がない素朴な佇まいからは、侘び寂びの美意識が伝わってきます。間口の広い武家造りの玄関の前に立つと、その凛々しさに自然と背筋が伸びました。
川越城本丸御殿
住所:埼玉県川越市郭町2-13-1
開館時間:9時〜17時
休館日:月曜
https://koedo.or.jp/
続いては、三代将軍・徳川家光の乳母、春日局ゆかりの建物をはじめ、多数の文化財を有する寺院「川越大師 喜多院」へ。客殿には、江戸城から船に乗せて移築したといわれる、江戸城唯一の遺構「家光誕生の間」も。川越が小江戸と呼ばれるのは、そんな歴史的な背景があるから。その背景を知って歩けば、観光客で賑わう蔵造りの町並みもいっそう趣深く感じられます。
川越大師 喜多院
住所:埼玉県川越市小仙波町1-20-1
拝観時間:9時〜16時30分(日曜・祝日は16時50分まで)
https://kitain.net/
史跡を巡った後は、川越のメインストリートで、観光と買い物へ。
蔵造りの町並みが圧巻の「一番街」では、それぞれの建物の高さに注目してみて。商人たちが財力と誇りを競うように店を構え、その建ち並ぶ店構えが通りに独特のリズムを生み出しています。屋根が高い建物ほど、後の時代に建てられた可能性が高いのだとか。
川越らしいお土産探しも楽しみのひとつ。おすすめは、老舗和菓子店「龜屋(かめや)」の名物どら焼き「亀どら」です。あっさりとした甘みのあんこと、やさしい卵の風味が合わさったまさにシンプルなおいしさ。
“2”のつく日のみ販売されるというレアなどら焼き「たまどら」は、本店から少し離れた支店「龜屋 時の鐘店」でひっそりと販売しているのを偶然発見!
どら焼きの素朴な味わいからは、どこかサムライカルチャーの凛とした美学や、江戸の町人文化の落ち着きも感じられます。
龜屋 本店
住所:埼玉県川越市仲町4-3
営業時間:9時〜18時
https://www.koedo-kameya.com/
1泊2日旅の最後は、川越のシンボル「時の鐘(鐘つき堂)」の前で締めくくり。12時の鐘の音を耳にしながら、ふと思い出したのは、ヴェソラウスキー阿里耶さんが語ったことばでした。
「小江戸の“小”は、“小粋”からきているんだって地元の人に教えられたんです。街の個性を控えめに表現する、その奥ゆかしさこそが川越らしさなんですよね」
今回、手作りのクイズボードを手に、熱心に川越の歴史や雑学を教えてくれた阿里耶さん。個別ガイドも対応してくれるそうなので、興味がある方はぜひリクエストを。
問い合わせ先:ARIYAコーポレーション https://www.ariyacorporation.com/
新宿から電車で1時間弱の川越。おいしいいちごを味わいながら、サムライ文化が残る街並みを散策する春旅の行き先として、ぜひ候補に加えてみてくださいね。
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