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“フライパン”ひとつで複数同時調理! 火を使う時間をなるべく短く

火の前に立つ時間を極力減らしたい、真夏の台所。フライパンを使った、一度に複数の料理が作れる最大効率の調理法を、料理研究家の牛尾理恵さんが紹介します。

撮影・石渡 朋 スタイリング・駒井京子 文・singt

クッキングシートを併用すると 料理の幅が、ぐんと広がる

“フライパン”ひとつで複数同時調理! 火を使う時間をなるべく短く

鶏肉のチャーシュー風
【材料(2人分)】

鶏もも肉…1枚(300g)
A[おろししょうが…小さじ1/2、しょうゆ・みりん・酒…各大さじ2、砂糖…大さじ1、片栗粉…小さじ1
長ねぎのせん切り(白髪ねぎ)・香菜のざく切り…各適量

枝豆のスパイス炒め
【材料(2人分)】

枝豆…200g
塩…適量
B[ごま油…大さじ1、クミンシード…ひとつまみ、にんにく…1/2かけ(みじん切り)、赤唐辛子の小口切り…ひとつまみ、塩…ふたつまみ

“フライパン”ひとつで複数同時調理! 火を使う時間をなるべく短く

【作り方】──加熱時間12分
1. 鶏肉の下ごしらえをする。バットの上にクッキングシート(30cm四方)を広げて液体がこぼれないよう整え、鶏肉を皮目を下にして中央にのせる。Aを加えてもみ込み、シートの上下をつまんでとじながら、両端をしっかりねじる。
2. 枝豆の下ごしらえをする。枝豆は塩をまぶし、流水で洗って産毛を取る。水けをきり、両端をキッチンばさみで切り落とす。
3. 鶏肉を蒸す。直径26cmのフライパンに1cm深さまで水を注ぎ、1を入れる。ふたをして中火にかけ、蒸気が上がったら5分蒸す。
4. 枝豆を加えて蒸す。あいているところに2を入れ、再びふたをしてさらに5分蒸し、鶏肉の包みを取り出す。
5. 枝豆を仕上げる。フライパンの湯をしっかりきって中火にかけ、枝豆をから炒りする。水気がなくなったらBを加え、1分炒める。
6. 鶏肉を仕上げる。鶏肉は食べやすく切って器に盛り、白髪ねぎと香菜をのせて残ったAをかけ、5を添える。

フライパンなら、香ばしいソース作りも、お手のもの

“フライパン”ひとつで複数同時調理! 火を使う時間をなるべく短く

めかじきのソテー しょうがソース
【材料(2人分)】

めかじき…2切れ
塩…ふたつまみ
こしょう…少々
しょうが…1かけ(みじん切り)
A[しょうゆ・みりん…各大さじ1、砂糖…小さじ1
サラダ油…大さじ2
グリーンカール…適量
トマト…1/2個(くし形切り)

なすのおかかポン酢
【材料(2人分)】

なす…3個
B[削りがつお…3g、青ねぎ(九条ねぎ)の小口切り・貝割れ菜…各適量
ポン酢しょうゆ…適量

“フライパン”ひとつで複数同時調理! 火を使う時間をなるべく短く

【作り方】──加熱時間7分
1. めかじきとなすの下ごしらえをする。めかじきは塩、こしょうをふる。なすはヘタを落として縦半分に切り、皮目に格子状の浅い切り目を入れる。
2. めかじきとなすを焼く。直径26cmのフライパンにサラダ油を中火で熱し、1を並べる(なすは断面を下にする)。それぞれ、両面を2〜3分ずつ、こんがりと焼く。
3. なすを仕上げる。めかじきとなすを別々に器に盛り、なすにBをのせ、ポン酢しょうゆをかける。
4. めかじきを仕上げる。フライパンを再び中火にかけ、しょうがをさっと炒める。油がなじんだらAを加え、ひと煮立ちさせる。めかじきにかけ、グリーンカールとトマトを添える。

蒸してから照りを出す二段階調理もラクラク

“フライパン”ひとつで複数同時調理! 火を使う時間をなるべく短く

鶏ひき肉とおからのつくね
【材料(2人分)】

A[鶏ひき肉…150g、生おから…50g、玉ねぎ…1/4個(みじん切り)、しょうが…1/2かけ(みじん切り)
B[片栗粉・酒…各大さじ1、塩…ひとつまみ、しょうゆ…小さじ1
C[砂糖・ごま油…各小さじ1、しょうゆ・みりん・酒…各大さじ1
温泉卵…2個
青ねぎ(九条ねぎ)の小口切り…適量

ブロッコリーのごまみそ和え
【材料(2人分)】

ブロッコリーの小房…1/2株分(150g)
D[白すりごま・みそ・マヨネーズ…各小さじ2、砂糖…小さじ1

“フライパン”ひとつで複数同時調理! 火を使う時間をなるべく短く

【作り方】──加熱時間9分
1. ブロッコリーの下ごしらえをする。クッキングシート(30cm四方)の両端をねじって舟形にし、ブロッコリーを広げ入れる。
2. つくねの肉だねを作る。ボウルにAを入れてよく練り混ぜ、Bを加えてさらに練り混ぜ、10等分に丸める。
3. つくねとブロッコリーを蒸す。直径26cmのフライパンに1cm深さまで水を注ぎ、1と2を入れる。ふたをして中火にかけ、蒸気が上がったら8分、肉の色が完全に変わるまで蒸す。
4. ごまみそ和えを仕上げる。大きめのボウルにDを混ぜ、ブロッコリーを取り出して加え、和える。
5. つくねを仕上げる。フライパンの湯を捨て、Cを加えて照りが出るまでからめる。器に盛り、温泉卵をのせて青ねぎを散らす。

豚しゃぶのゆで汁を活用し、うまみ満点のスープに

“フライパン”ひとつで複数同時調理! 火を使う時間をなるべく短く

豚しゃぶのボリュームサラダ
【材料(2人分)】

豚ロースしゃぶしゃぶ用肉…150g
レタス…100g(ちぎる)
きゅうり…1本
A[にら…20g(小口切り)、オイスターソース・しょうゆ・酢…各大さじ1、白いりごま・砂糖…各小さじ2

とうもろこしとオクラのスープ
【材料(2人分)】

とうもろこしの実…1/2本分
オクラ…4本(小口切り)
玉ねぎ…1/4個(1cm角に切る)
B[塩…小さじ1/3、こしょう…少々、しょうゆ…小さじ1/2

“フライパン”ひとつで複数同時調理! 火を使う時間をなるべく短く

【作り方】──加熱時間4分
1. サラダの下ごしらえをする。大きめのボウルにAを混ぜる。
2. サラダの肉をゆでる。別のボウルに氷水を用意する。直径26cmのフライパンに水600mlを入れ、強火で沸かす。弱火にして豚肉を広げ入れ、色が完全に変わったものから氷水にとって冷まし、ざるに上げて水けをしっかりときる。湯はとっておく。
3. サラダを仕上げる。豚肉を1に加え、レタスと、きゅうりをピーラーで削り入れてさっと和える。
4. スープを仕上げる。フライパンの湯を中火で沸かしてアクを除き、とうもろこし、オクラ、玉ねぎを加える。ふたをして3分煮て、Bで味をつける。


「便利な調理道具はいろいろありますが、身近なフライパンは、とっても優秀! ソテーや炒めものはもちろん、ゆでる、煮る、蒸すといった調理にも向いています。自由な発想で活用すると、レパートリーが広がりますよ」と語るのは、料理研究家の牛尾理恵さん。

「何品か同時に調理する時は味が混ざらないよう、クッキングシートで仕切るのがおすすめ。様子を見ながら仕上げることができる安心感も、フライパンならではです」

  • 牛尾理恵

    牛尾理恵 さん (うしお・りえ)

    料理研究家、栄養士

    栄養バランスにすぐれた、合理的でいて楽しいレシピに定評がある。今回も、高たんぱくで野菜もとれる組み合わせを披露。Instagram:@rieushio

『クロワッサン』1147号より

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