ワールドツアーを盛況のうちに終えた7人の「現在地」──「MILLION PLACES」(XG)
高橋芳朗の暮らしのプレイリスト。今回は、韓国を拠点にグローバルな活動を展開する日本の7人組ガールグループ、XGが発表した新曲「MILLION PLACES」。デビューから短期間で大規模なワールドツアーを成功させたグループの充実ぶりを伝える歌詞に注目。
文・高橋芳朗
韓国を拠点にグローバルな活動を展開する日本の7人組ガールグループ、XG。2022年にデビュー後、世界を舞台にめざましい活躍を遂げてきた彼女たちは5月14日に念願だった初の東京ドーム公演を開催。世界35都市で約40万人を動員したワールドツアーを盛大に締めくくりました。
そんなXGが東京ドーム公演の当日に発表した新曲「MILLION PLACES」は、言わば彼女たちによるワールドツアーの回想録。メロウなR&Bサウンドに乗せて、世界各地に点在するファンとのつながりをひとつひとつ確認するように歌い上げています。
この「MILLION PLACES」の歌詞が興味深いのはファンへの感謝の気持ちを綴りながらも、結果的にデビューから短期間で大規模なワールドツアーを成功させたグループの充実ぶりを伝える内容になっていること。ツアーで訪れた世界各国の都市を羅列しながら「Dreamed a lot of things / Now we’re right around」(数えきれないほど夢見てきたことが今は目の前にある)と歌う7人の「現在地」に改めてXGの驚異的な躍進を実感します。
そして、「MILLION PLACES」はさらなる飛躍を期するXGの決意表明の側面も持ち合わせています。ラップパートの一節、「I’ll be on my way / I’m off to breaking boundaries」(もう次の場所へ向かってる/限界を飛び越えるために)と告げる頼もしさに新展開への期待が俄然高まります。
『クロワッサン』1147号より
広告