風鈴づくりに水上ホテルステイ──涼を求めて「作る・買う・泊まる」
自分で絵付けをする風鈴や、江戸文化が息づく扇子の購入、水上ホテルに泊まるという体験で、特別なひと夏に。「作る・買う・泊まる」、涼を感じる3つのおでかけトピックを紹介。
撮影・太田太朗 構成&文・保手濱奈美
作る/風鈴──篠原まるよし風鈴(御徒町)
思い入れたっぷりの江戸風鈴で涼を呼ぶ
江戸時代に製作されるようになった、ガラス製の江戸風鈴。型を使わず、職人が一つずつ宙吹きして絵付けをするというこの風鈴を、今も作り続けているのは東京で2軒のみ。そのうちの1軒『篠原まるよし風鈴』では、一般の人向けに「絵付け体験」と「ガラス吹き体験」を行っている。自作の風鈴ともなると愛着はひとしおで、風が吹くのが待ち遠しくなりそう。
絵のモチーフを用意しておくとスムーズ。絵付け体験:約30~90分 2,000円、ガラス吹き体験:約60~90分 2,700円。 台東区台東4-25-10(佐竹商店街内) TEL:03-3832-0227 (営)10時~18時 月曜休
買う/扇子・うちわ──伊場仙(日本橋)
粋で堅牢な江戸扇子を夏のお供に
1590年創業。そんな歴史ある店で手に入れたいのが、江戸中期に礎を築いた製法を今に受け継ぐ江戸扇子。京扇子と比べると骨数が少なく、柄も小紋柄や動物など、粋で大胆なものが多いのも特徴だ。素材に国産の和紙や竹が使われた江戸扇子は、しっかりとした作りで、軽い力で仰いでも充分風を感じられる。上質な1本とともに、夏の暑さを乗り切ろう。
中央区日本橋小舟町4-1 TEL:03-3664-9261 (営)10時~18時 日・祝日休
泊まる/水上ホテル──PETALS TOKYO(天王洲)
水面を視覚や体で感じるホテルステイ
天王洲の運河に浮かぶ水上ホテル。独立した4隻の小舟からなり、コンセプトがそれぞれ異なる。なかでも「PETAL 1 – Modern & Stylish」(下写真)は、スケルトンのシャワールームが特徴的な一室。窓が大きく取られており、船が行き交う水辺の景色を思う存分味わえる。そんな船による波の影響で床が揺れるのも、このホテルの醍醐味。水上にいることを実感できる。
品川区東品川2-1 T-LOTUS TEL:050-5491-2681
『クロワッサン』1145号より
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