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【船遊びで暑気払い】区営千鳥ヶ淵ボート場/矢切の渡し──手漕ぎボートや渡し船で遊覧

多くの川を擁し、海と接する東京は、「東洋のベニス」と呼ばれたほど水の豊かな都だ。江戸時代は行商の船でにぎわっていた水路も、今は水上バスや観光船が行き交う行楽スポットに。東京の新たな魅力の発見や刺激が盛りだくさんの船遊び。暑気払いに出かけてみては?

撮影・太田太朗 構成&文・保手濱奈美

区営千鳥ヶ淵ボート場(九段下)

お濠の木々は、夏は豊かな緑、秋は紅葉、春は桜と、季節ごとに様々な表情が楽しめる
お濠の木々は、夏は豊かな緑、秋は紅葉、春は桜と、季節ごとに様々な表情が楽しめる

江戸の面影残るお濠を手漕ぎボートで遊覧
皇居の北西部に位置するお濠、千鳥ヶ淵のボート場。江戸城を守るために造られたお濠を手漕ぎボートで行くという、まさに江戸を感じさせる船遊び。桜の季節以外は比較的混雑することがなく、都会の喧騒からは隔絶されたような空間で、ゆったりとした時間を過ごすことができる。夏のお濠を彩るのは、青々とした草木。その向こうには、高層ビルや東京タワー、首都高など都会的な建造物が顔をのぞかせる。新旧の景色に浸りつつ、涼を取り込もう。

手漕ぎボートのほかに、脚で漕ぐスワンボートも選べる。30分500円(観桜期は30分800円)。 千代…
手漕ぎボートのほかに、脚で漕ぐスワンボートも選べる。30分500円(観桜期は30分800円)。 千代田区三番町2先 TEL:03-3234-1948 (営)10時~17時 月曜休 ※12月から2月は休場

矢切の渡し(柴又/松戸)

柴又側は、映画『男はつらいよ』の舞台にもなった観光名所。その道すがら、ふらりと渡し船に乗りに来る人が後を絶たない
柴又側は、映画『男はつらいよ』の舞台にもなった観光名所。その道すがら、ふらりと渡し船に乗りに来る人が後を絶たない

かの歌の舞台にもなった渡し船に実際に乗れる!
ここで乗船できるのは、歌謡曲でおなじみの、あの「矢切の渡し」。江戸時代初期から運航されていて、葛飾区柴又と千葉県松戸市を渡し船で結んでいる。その間を流れるのは幅150mほどの江戸川で、乗客が船着き場に集まり次第、対岸へと運ぶ。もっとも現在は、矢切の渡しに乗ることを目的とした観光客がほとんどで、船で江戸川を往復しつつ、牧歌的な景色を楽しんだり、船頭さんの個性的な一人語りを聞いたり。木製の味わいある船も情緒たっぷり。

都内で唯一残る渡し船。片道300円、往復600円。 葛飾区柴又7-18先(柴又側乗船所)/千葉県松戸市下矢切1257(松戸側乗船所) (営)10時~16時ごろ、12月~3月上旬は土・日・祝日のみ ※予約不要

『クロワッサン』1145号より

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