『スマート家電の気になる最新事情』　冷蔵庫や炊飯器など、連携させれば毎日が劇的にラクに

サリー　ここ数年でとにかく便利になっている印象なのが、ロボット掃除機。室内の間取りを記憶させて効率的に掃除をする、マッピング機能がその要因ですよね。それこそひと昔前は、けっこう使い込まないとマッピングできなかったのに、今なんて数分動かすだけで「どうして我が家のことをこんなにわかるの!?」ってくらい間取りから床材まで記憶してしまう（笑）。

奈津子　うちはルンバの最上位機種「Combo 10 Max」を使っていますが、最近の機種はセンサー技術も向上していますよね。今まではロボット掃除機を使うために、床を片づけるのがデフォルトだったんですけど、ケーブルとか子どもの靴下を判別して、避けてくれるようになったので、使う前の手間が大幅に減りました。うちではあまり使わないのですが、水拭き機能は水分量などをアプリで細かく調節できて、ペットのいるお宅によさそう。

奈津子　私は今まさに髪を振り乱して、子育てと仕事をしているような世代ですが（笑）、洗濯機はパナソニック「ドラム式洗濯乾燥機LXシリーズ」を推したいです。洗剤や柔軟剤を自動で投入してくれるのですが、毎回量って入れる1、2分の手間を省けるのは、想像以上にラクですね。

サリー　日立の「ビッグドラム」もおすすめですよ。今はスマホのアプリを使えば洗剤の銘柄まで設定できて、それに合わせて計量してくれるので、無駄がないのもいいですよね。

奈津子　そうなんです。洗い方に悩みがちな敷きパッドやカーテン、ウールなどはコースを選んで、アプリから本体にダウンロードできるのもよくて。自分の使い方に合わせてカスタマイズできるというか、買ってからも進化するのは、スマホと連携しているからこその付加価値といえますよね。

奈津子　日立「まんなか冷凍HXCCタイプ」はカメラ付き冷蔵庫で、ドアを開けると冷蔵庫内を自動撮影してくれるスグレモノ。それをスマホでチェックできるので、買い忘れや二重買いを減らせてフードロスも解消できます。

サリー　冷蔵庫カメラは、食事を作る担当がその都度変わる家庭にもよさそうですよね。ただ、カメラ付きの冷蔵庫は軒並み容量が大きいので、夫婦二人暮らしの家庭などにはちょっと不向きな気がします。その点、アイリスオーヤマの「ストックアイ」は300リットル前後でカメラ付きを出しているので、これからどんどん進化していくジャンルなのかなと思っています。

藤山　進化中っていうのは、そのとおりで。パナソニック「冷蔵庫AIカメラ」はカメラ単体の販売なんですけど、一般の冷蔵庫カメラは庫内の撮影を行うだけなのに対して、これは野菜室に入った野菜を画像認識で見分けてくれるんです。で、AIは野菜ごとの傷みの早さを知っているので、早めに使ったほうがよい野菜からリスト化してくれる。認識できる野菜は現時点で60種類なんですけど、この1年で15種類くらい増えていて。今のところ、このカメラを付けられるのは、パナソニックの高いモデルに限られるんですけど、今後に期待したいです。

“スマート家電と連携させてスマートホームに！”（藤山さん）

スマートスピーカー
Amazon／Alexa搭載Echo Dot（第5世代）
コンパクトな球体デザインで、空間に溶け込むスマートスピーカー。第5世代は温度センサーを搭載し、室温の変化でエアコンや扇風機を自動でオン。照明の自動点灯も。7,480円（https://www.amazon.co.jp/gp/help/customer）

藤山　あとはやっぱり、いろんなスマート家電と連携させて、より使えるものにするためにも、これがないと始まらないっていうアイテムが、スマートスピーカー。「アレクサ」が代名詞になっていますが、たとえばAmazonでよく買い物をする人は「Echo Dot」、YouTubeをよく見る人は、ディスプレイ付きの「Google Nest Hub」など、使い方によっていろんな種類を選べます。

サリー　初歩的だけど、とても実用的なのがタイマー機能ですよね。「アレクサ、タイマー◯分セットして」と音声で設定できるので、料理中など手がふさがっているときに欠かせません。

奈津子　私も圧倒的にタイマーを使います。天気予報もよく聞きますね。

藤山　僕がけっこう聞くのは、スーパーとか病院の営業時間。

奈津子　たしかに！　スマホで検索するより手軽ですもんね。