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中央線の楽しみ ここまで東西に長く連なる沿線文化は世界でも珍しい

昔ながらの喫茶店や横丁、店主との会話が弾む個人商店。多種多様な文化がいまも息づく独特なエリアの魅力に迫ります。

撮影・山本康平 文・嶌 陽子 イラストレーション・目黒雅也

沿線の名店をご紹介

中央線の楽しみ ここまで東西に長く連なる沿線文化は世界でも珍しい

小高商店

中央線の楽しみ ここまで東西に長く連なる沿線文化は世界でも珍しい

西荻窪駅北口から徒歩1分、いつも地元民でにぎわう青果店。周辺の飲食店も野菜はここで調達。おすすめの食べ方などを親切に教えてくれるお店の人とのやりとりも楽しみの一つ。

東京都杉並区西荻北3・20・7
TEL.03・3399・8243

萬福飯店

中央線の楽しみ ここまで東西に長く連なる沿線文化は世界でも珍しい

50年以上続く中華の名店。目黒さんも子どもの頃から通っている。現在は2代目が腕をふるう。写真は目黒さんのお気に入り、「木耳肉」(卵と木耳と豚肉の炒め)。鶏そばや水餃子もおすすめ。

東京都杉並区西荻北3・22・20 
TEL.03・3396・0666

名曲喫茶ヴィオロン

中央線の楽しみ ここまで東西に長く連なる沿線文化は世界でも珍しい

阿佐ケ谷の住宅街の中にある、創業45年の名曲喫茶。店内にはたくさんのレコードが並び、手回し式の巨大な蓄音器と手づくりのスピーカーで生演奏に近い音質を楽しめる。夜はライブ演奏も。

東京都杉並区阿佐谷北2・9・5 
TEL.03・3336・6414

それいゆ

中央線の楽しみ ここまで東西に長く連なる沿線文化は世界でも珍しい

今年で創業60年。店内にある大きな水出しコーヒーのドリッパーが目を引く。飲み物はもちろん、豊富な食事メニュー、スイーツはどれも絶品。ファーラーさんもこの店のケーキが大好きだそう。

東京都杉並区西荻南3・15・7 
TEL.03・3332・3005

物豆奇(ものずき)

中央線の楽しみ ここまで東西に長く連なる沿線文化は世界でも珍しい

店内には古い時計やランプがいっぱい。日常を忘れてゆっくりできる。注文後に1杯ずつ豆を挽いて淹れてくれるおいしいコーヒーのほか、「真紅色のグレナデンソーダもおすすめ」(目黒さん)。

東京都杉並区西荻北3・12・10 
TEL.03・3395・9569

手作りハム・ソーセージ 専門店 フランクフルト

中央線の楽しみ ここまで東西に長く連なる沿線文化は世界でも珍しい

できたてのハムやソーセージを販売して52年。寂しくなってしまった高架下の商店街だがこちらは常に人気。「フランクフルト、コンビーフ、ウインナー、なんでも美味」。

東京都杉並区西荻南3・24・1 
TEL.03・3395・7766

  • 目黒雅也

    目黒雅也 さん (イラストレーター、絵本作家)

    めぐろ・まさや

    東京・西荻窪生まれ。日本大学藝術学部デザイン学科卒業。在学中は安西水丸氏に師事。著書に『西荻ごはん』(亜紀書房)などがある。

  • ジェームズ・ファーラー

    ジェームズ・ファーラー さん (ジェームズ・ファーラー)

    上智大学国際教養学部教授

    ●アメリカ出身。専門は都市の食文化など。中国語、日本語共に堪能。ウェブサイト「西荻町学」(https://www.nishiogiology.org/ja)を運営。

『クロワッサン』1133号より

03 / 03

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