ファッションエディター、スタイリストの大草直子さんの「今の私が大事にしている、買い物のルール。」
ファッションの道を極める大草直子さんが辿り着いた、買い物のルールとは?
撮影・木寺紀雄、太田太朗 文・保手濱奈美
大草直子さんにとって服を買うことは、仕事の一環でもあり、個人的な楽しみでもある。日々、新たなアイテムに触れるなか、最近好んで手に入れるものにはこんな共通点があるという。
「まずは身につけていて楽ということ。今年買ったゴールドのボールチェーンのネックレスは、軽いうえにキャッチがマグネットになっているので、手元が見えにくくても難なくつけられます。ハードな印象だから、今っぽさも叶えてくれる。単に楽というだけでなく、少し尖った要素を入れるのが私流です」
50歳目前に実感した〝おしゃれ変革期〟を経て、現在のスタイルに。
「年代によって似合う服も変わってくる。その節目が、だいたい30代後半と50歳になる頃。似合わないという感覚は、自分にしかわからない。アップデートのタイミングを掴むには、毎日、鏡で自分を観察することが大切です」
(my rules)
楽さと今っぽさ、ちょっととんがりのあるものを。
左は、ニーハイよりも長いサイハイブーツ。「とがったイメージのあるアイテムですが、ヒールがぺたんこ。歩きやすいし、暖かい」
「マイベーシックカラー」のアイテムは毎年見直す。
大草さんのベーシックカラーの定義は、自分の好きな色であること。ベージュのレザーパンツは、ダメージ加工で今っぽさをプラス。
ほかの人に薦められたものを買ってみる。
服は好きなものを選ぶ一方、コスメは別。「カウンターへは飛び込みで。若い美容部員さんが薦めてくれたリップは、周りにも好評」
『クロワッサン』1131号より
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