成田凌さん「スマホシリーズではこの3作目が一番面白いんじゃないかな」【今会いたい男】
撮影・HAL KUZUYA スタイリング・伊藤省吾(sitor) ヘア&メイク・宮本 愛(yosine.) 文・田辺 香
「年を重ねて可愛げがある人って羨ましいし自分もそうありたいです。」
俳優デビュー10年目。代表作となった映画『スマホを落としただけなのに』のシリーズ最終章が公開。成田凌さんが演じるのは天才ブラックハッカーであり、連続殺人犯の浦野役。ソウルが舞台となった3作目でついに主人公に。
「自分の出演作の中でたぶん、見てくださっている方が一番多い作品です。会うのが怖かったと言われることがあるんですが、浦野の猟奇的な印象が強いみたいです(笑)」
日本政府に大規模なサイバーテロが仕掛けられ、浦野の手による巧妙なハッキングだと特定される。前作から浦野を追い詰める刑事・加賀谷(千葉雄大さん)をはじめ、シリーズお馴染みのメンバーが登場。国境を越えた戦いが繰り広げられる。
「シリーズ3作目ともなると内容が尽きてしまいそうですが、スマホシリーズではこの3作目が一番面白いんじゃないかなと思っています」
本誌の掃除特集にちなんで、家の掃除はまめにするタイプ?
「掃除しなきゃなと、ふと思うのが嫌なんです。だからよくロボット掃除機を2台走らせています。あとはお願いしますねと(笑)」
部屋に物は少ないイメージですが。
「それが多いんですよ! 洋服の数がとにかくすごいですね。大家族より持っているかもしれないです。着る機会もないのに最近もスーツを4着作ったんです。スーツブランドを立ち上げた知人の店に友だちを連れていくたびに、つられて自分も……(笑)」
2013年にモデルとしてデビュー。並行して俳優のキャリアも積み、あれよと主演作が続く売れっ子に。俳優として、今は何合目にいる?
「頂上がまだ見えてきていないですからね。まあまあ登った気分ではいるんですけど、まだ10年目。スタートが遅いので、始めたてみたいな気持ちが抜け切れていないところもあります」
目指している自分像を聞くと、
「昨年30歳になったんですけどもっと魅力が欲しいなと。魅力って何でしょうね、芝居のうまい下手とはまた違うと思うんです。どうも見ちゃうのはトム・ハンクスやモーガン・フリーマン。引き込まれて結局、ずっと見ていられるのがすごい。トム・ハンクスは映画『オットーという男』で演じた主人公が不愛想ながら愛おしくて。年を重ねて可愛げがある人って羨ましいし、自分自身そうありたいです」
『クロワッサン』1128号より
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