世界を旅する料理家・口尾麻美さんの高田馬場ガイド。アジア各国の食を楽しみ、自宅では異国の味を再現。
撮影・青木和義 イラストレーション・いいあい 文・黒澤 彩
高田馬場で買ったスパイスと調味料で本格エスニックを。
牛肉のプロフ| ウズベキスタン
おめでたい日に食べられる、スパイス香る炊き込みご飯。米に油を纏わせながらパラリと炊き上げるのがコツ。
【材料(3〜4人分)】
米 2合
牛すね肉かたまり 400g(大きめに切る)
玉ねぎ 1個(薄切り)
にんじん 2本(細切り)
オリーブオイル(またはサラダ油)100〜150ml
水 580ml
レーズン 大さじ2
A[唐辛子 1本 塩 小さじ2〜3 クミンシード 小さじ1 サフラン ひとつまみ]
ひよこ豆(水煮)100g
ゆで卵 1〜2個(半分に切る)
【作り方】
1.米は洗って30分以上水に浸けておく。
2.鍋にオリーブオイルを熱し、玉ねぎを飴色になるまで揚げ焼きする。
3.牛肉を入れて強火で炒め、色が変わったらにんじんを加え、さらに炒める。
4.水400ml、レーズン、Aを加え、フタをして弱火で30分煮る。
5.水気をきった米とひよこ豆、水180mlを加えて強火にし、煮立ったら(水分がなくなったら)炊飯器の釜に移す。牛肉に米がかぶるようにし、釜の中央を山盛りにする。
6.盛った米に箸で穴をいくつか開けたら、炊飯器の白米モードで炊く。
7.炊き上がったら10〜15分蒸らし、牛肉を取り出して食べやすい大きさに切る。
8.ご飯を器に盛り、その上に牛肉をのせ、ゆで卵をトッピングする。
炒麺(チョウメン)| インド
酸味のあるチャットマサラを使った、スパイシーながらほんのり甘酸っぱさも感じるインド風やきそば。
【材料(2〜3人分)】
焼きそば麺 2玉
赤玉ねぎ 1/3個(スライス)
ピーマン 1個(細切り)
パプリカ 1/2個(細切り)
にんじん 1/4本(千切り)
小松菜 50g(4cm長さに切る)
トマト 1/2個(くし形切り)
おろしにんにく、おろししょうが 各小さじ1
サラダ油 大さじ2
A[醤油 大さじ2 チリソース、酢 各大さじ1 チャットマサラ 小さじ1 塩、砂糖 各小さじ1/2 こしょう 適量]
万能ねぎ 4〜5本(4cm長さに切る)
【作り方】
1.鍋にサラダ油を熱し、にんにく、しょうがを入れて炒め、香りがしてきたら赤玉ねぎを加える。赤玉ねぎがしんなりしたら、ピーマン、パプリカ、にんじん、小松菜、トマトを加えさっと炒める。
2.ほぐしておいた麺を入れ、Aを混ぜ入れて炒める。
3.全体になじんだら、万能ねぎを入れてさっと炒める。
ブンボーサオ|ベトナム
炒めた牛肉と香味野菜、ヌクマムのタレを和えた夏向けの麺料理。ブンはフォーよりもつるりとして食べやすい。
【材料(2〜3人分)】
ブン 100g(水に浸けておく)
牛ロース薄切り肉 300〜350g
玉ねぎ 1/2個(薄切り)
にんにく 小さじ1(みじん切り)
サラダ油 大さじ1
A[砂糖、ごま油 各大さじ1 醤油 小さじ2 塩 小さじ1/4 こしょう少々]
B[きゅうり(千切り)、ミント(ざく切り)、香菜(ざく切り)、大葉(千切り)、ピーナツ(砕く)、フライドオニオン 各適量
C[砂糖 大さじ3〜4 ヌクマム、レモン汁 各大さじ2 水 大さじ1 にんにく 1かけ(みじん切り) 赤唐辛子 1本(小口切り)]
【作り方】
1.混ぜ合わせたAに牛肉を10分漬けておく。
2.フライパンにサラダ油を熱してにんにくを炒め、香りがしてきたら1を入れて炒める。牛肉に火が通ったら玉ねぎを加え、2〜3分炒めて火を止める。
3.ブンを袋の表示時間どおりにゆでて水でしめ、水気をきって器に盛る。4.2とBのトッピングの具材をのせ、Cのタレを添え、和えながらいただく。
ラム肉の沙茶醤(サーチャージャン)炒め|台湾
台湾のいわばバーベキューソース、沙茶醤はラムに負けない濃い旨み。白飯かビールが恋しくなる屋台メニュー。
【材料(2〜3人分)】
ラム肉の薄切り 300g(食べやすい長さに切る)
玉ねぎ 1/3個(くし形切り)
万能ねぎや小松菜などの青もの 100g(4cm長さに切る)
にんにく 1かけ(粗みじん切り)
赤唐辛子 1本(ななめ切り)
サラダ油 大さじ1
A[醤油、沙茶醤、米酒 各大さじ1 豆板醤、砂糖 各小さじ1 こしょう 少々]
【作り方】
1.フライパンにサラダ油を熱し、にんにく、赤唐辛子の順に入れて炒める。
2.にんにくの香りがしてきたらラム肉を入れて炒め、色が変わったら玉ねぎを加えてさっと炒め、混ぜ合わせたAを加える。
3.全体に混ざったら、青ものを加え、さっと炒める。
『クロワッサン』1117号より
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