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「食欲不振」にはフェンネルを。フェンネルシードとえびとキャベツのスープ【ちづかみゆきさんの養生温レシピ】

暑い季節の不調にこそ、温かいスープやお茶がおすすめ。香り豊かなスパイスやハーブの持つ力を活かしたレシピで、体を労りましょう。

撮影・尾嶝 太 スタイリング・渡邉美穂

食欲不振 >> フェンネル

お腹は空くのに食べたいと思わないのは、胃腸が弱っているサイン。「食欲不振には茴香(ウイキョウ)とも呼ばれるスパイス、フェンネルがおすすめ。健胃作用があり、お腹を芯から温めるとともに、胃腸を刺激して働きをよくし、食欲を高めてくれます。膨満感、吐き気も和らぐといわれています」

フェンネルシードとえびとキャベツのスープ

「食欲不振」にはフェンネルを。フェンネルシードとえびとキャベツのスープ【ちづかみゆきさんの養生温レシピ】

甘い香りをもち、魚介類との相性がいいフェンネル。スタミナがつくえび、消化を促すキャベツ、胃腸の調子を整える椎茸を合わせて。

【材料(2人分)】
キャベツ 小1/6個(120g)
えび(ブラックタイガーなど)6尾
椎茸 2個
フェンネルシード 小さじ1/2
水 400ml
白ワイン 大さじ2
A[塩 小さじ1/2 こしょう 少々]
EVオリーブオイル 大さじ1/2

【作り方】
1.キャベツは一口大にちぎる。えびは背開きして背ワタを取る。椎茸は薄切りする。
2.鍋にオリーブオイルとフェンネルシードを入れて中弱火にかけ、香りが立ってきたらえびと白ワインを加える。えびの色が変わったら取り出す。
3.2の鍋にキャベツ、椎茸の順に加えてしんなりするまで炒め、水を加える。
4.3が沸騰したら中火で5〜6分煮てえびを戻し、さらに1〜2分えびに火が通るまで煮る。Aを加えて味を調え、器に盛る。

蒸し暑さで消化力が落ちたり、室内外の温度差で体がだるくなったりと、不調を感じやすい季節です。

「暑さからつい冷たいものを食べたくなりますが、冷えた食事のとりすぎは胃腸の働きを弱めて、さらなるトラブルを招くので注意。温かいスープやドリンクで体をケアしましょう」と、国際中医薬膳師のちづかみゆきさん。

「古くから生薬として親しまれてきたハーブやスパイスは、ちょっとした日々の不調によいとされています。ハーブは、フレッシュなものを野菜感覚でたっぷりと食べるのもおすすめ。スパイスは少量でも他の味が引き立つので、塩分なども抑えられ、体にやさしい味わいに仕上がります」

  • ちづかみゆき

    ちづかみゆき さん (わかい・めぐみ)

    料理研究家、国際中医薬膳師

    国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で薬膳を学び、薬膳料理教室「meixue(メイシュエ)」を主宰。雑誌や企業へのレシピ提供やイベント講師も務める。著書に『暮らしの図鑑 薬膳』(翔泳社)。

『クロワッサン』1122号より

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