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SNSきっかけで空き巣や国際ロマンス詐欺に…気をつけたいスマホのトラブル。

スマホを使ううえであってはならないトラブル、やりがちなミスなど。日常的に気をつけたいことや必要な対策をケース別に紹介。ITジャーナリストの高橋暁子さんに教えてもらいます。

イラストレーション・いいあい 構成&文・長谷川未緒

SNSで海外旅行中の写真をアップしたら、 留守宅に空き巣が。

SNSきっかけで空き巣や国際ロマンス詐欺に…気をつけたいスマホのトラブル。

→リアルタイムではなく時差投稿を。ふだんから自宅がバレない工夫も。

SNSの投稿は、不特定多数の人に見られているという意識が薄れがち。

「旅に出れば楽しさを友人に共有したくなるものですが、旅先からすぐさま投稿すれば、『今、留守にしています』と宣伝しているようなもの。空き巣被害も、家族全員出払っていれば金品が盗まれるだけで済みますが、留守番している家族がいた場合、悔やんでも悔やみきれない事態になりかねません。旅に出たことを投稿する場合は、帰宅後に時差をつけて投稿するのがおすすめ。場合によっては、公開範囲を友人のみにするといった工夫も必要でしょう。ふだんから自宅や職場、よく行く場所が特定される恐れのある写真や情報、高価なブランド品などの投稿もしないほうが安全です」

SNSでやりとりしている外国人男性から、金銭を要求されました。

→むやみに人を信用しない。ビデオ通話等で確認を。

インターネット上で知り合い、恋愛感情を抱いた外国人の異性に金品を騙し取られてしまう、いわゆる「国際ロマンス詐欺」が増えている。

「素敵な異性に『愛している』などと言われたら、舞い上がるもの。しかし会ったこともないのに結婚をちらつかせ、お金の話をしてきたら要注意。本人が言っているとおりの人物か、ビデオ通話で確認するのがおすすめです。生成AIでのビデオ通話は横顔の再現が難しいといわれています。最近、Facebookなどの著名人の広告経由でLINEの投資グループに勧誘される投資詐欺も多発しています。著名人自身が『広告は詐欺、自分ではない』と他のSNSなどで明かしているケースが多いので調べてみてください」

  • 高橋暁子

    高橋暁子 さん (たかはし・あきこ)

    ITジャーナリスト、成蹊大学教授

    スマホやネット関連のトラブル、ICT教育等を専門に、執筆や講演、監修を行う。NHK『あさイチ』等、テレビ出演多数。SNS関連の著書多数。

『クロワッサン』1115号より

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