「自分の世界が広がった」、柳沢小実さんのタイ推し活。
いつか始めたいと思いながらなかなか始められない趣味や習い事。
いまこそ、挑戦してみませんか。今までとは違う、新しい自分に出会えるはずです。
いまこそ、挑戦してみませんか。今までとは違う、新しい自分に出会えるはずです。
撮影・三東サイ 文・嶌 陽子
“新しいおしゃれやメイクにも挑戦。 自分の世界が広がった気がします。”
取材当日、柳沢小実さんの自宅にはパッキング中のスーツケースが。
「今日の夕方から9日間バンコクに行ってきます。推しのイベントがあるんです」
数年前からタイの俳優、ウィンとブライトにハマっているという柳沢さん。きっかけはコロナ中に見た中国のオーディション番組だった。
「その番組に出ていたタイの人たちに興味を持ち、タイのドラマを見るようになって彼らに出会いました。格好いいだけでなく、努力家で、成功後も寄付などを通じて社会貢献しているところが素敵だなと」
これまで芸能人にハマったことはほとんどなく、今回が初めて。彼らを出発点として、タイのドラマ、映画、文学、音楽、食、暮らしや文化など、「タイを箱推し」しているという。
「2人を通じて見る社会や文化に興味があるんです。時々タイに行くのも、彼らがどんな環境で生きているかを知りたいから。現地では推し活だけでなく、おいしいものを食べたり可愛い雑貨を探したりして楽しんでいます」
いつの日か推しと話せるようにと語学を学ぶ意欲が湧いたり、イベントに合わせてこれまでと違うファッションを試したり、メイクレッスンを受けたり。人生初の推し活は、柳沢さんの気持ちにも変化をもたらした。
「今まで『自分はこうだから』と決めつけていたけれど、もっといろんな楽しみ方があるんだなと。自分の枠が前より広がった気がしています」
『クロワッサン』1114号より