中華風、じゃがいものきんぴら【今井亮さんの作り置きレシピ】
撮影・青木和義 スタイリング・高島聖子 構成と文・堀越和幸 撮影協力・UTUWA TEL.03・6447・0070
中華風、じゃがいものきんぴら
「じゃがいもはゴボウと違って水によくさらします」。するとデンプンが抜けて、仕上がりがシャキッと。この食感が出れば大成功。
【材料(2人分)】
じゃがいも 2個(200g)
豚ひき肉 100g
ごま油 大さじ1/2
A[醤油 大さじ1と1/2、酒 大さじ1、オイスターソース 小さじ1、砂糖 小さじ1、豆板醤 小さじ1/2]
【作り方】
1.じゃがいもは皮をむき、5mm角の棒状に切り、水に5分さらして水気を取る。Aは混ぜ合わせる。
2.フライパンにごま油を強めの中火で熱し、ひき肉を2〜3分炒め、焼き色がついたらじゃがいもを加えてさらに2分ほど炒める。
3.Aを加えて汁気がなくなるまで炒め合わせる。
味つけも野菜も、もっと自由に!作り置きの定番・きんぴら七変化。
そもそもきんぴらとはどんな料理なのか? 料理家、今井亮さんによると
「食感のよい食材を使った炒め物、一言で言うならそうなると思います。代表的なのはゴボウですが、定番の甘辛い味だけでなく自由に考えると、きんぴら料理はもっと応用が利くはずです」
応用するためには基本のきんぴらをまず押さえておきたい。食感命、のこの料理には3つの秘訣があるという。
「まずはゴボウの切り方です。初めから細切りにするのではなく、まず斜めに薄切りにしてゴボウの繊維を断ち切ってから、それを細切りにします。こうすることで程よい硬さを残しながらも、食べやすい歯ざわりになります」
炒め料理は余分な水分の飛ばし方もポイントになる。
「炒める前の水洗いはさっと済ませて、余分な水気はキッチンペーパーで押さえましょう。炒める時は、水分がしっかり飛ぶまで加熱することも大切です。これをしないと、炒め料理ではなく煮る料理になってしまいます」
そうなってしまうと、きんぴら特有の香ばしさや焼き色が出ない。案外やってしまいがちなので、ぜひとも気をつけたい点。
「余計な水分は保存をする際の腐敗のもと。それがないきんぴらは、だからこそ作り置きの定番と言えるでしょう」
応用編は醤油ベースだけではなく、塩味、みそ味、カレー味、さらには……。
「ゴボウ以外の野菜でもおいしく作れるものを考えましたので、きんぴらの無限大の魅力を味わってみてください」
基本のゴボウきんぴら
甘辛い味つけの定番のきんぴら。「ゴボウは水にさらし過ぎると風味も味も落ちてしまいます」(今井さん)。皮ごとさっと洗うのがコツ。
【材料(2人分)】
ゴボウ 1本(200g)
白ごま 大さじ1
サラダ油 大さじ1
A[醤油 大さじ2、酒 大さじ1、砂糖 大さじ1、ごま油 小さじ1]
【作り方】
1.ゴボウは洗って斜め薄切りにし、5〜6cm長さの細切りにする。さっと洗ってキッチンペーパーで水気を取る。Aは混ぜ合わせる。
2.フライパンにサラダ油を強めの中火で熱し、ゴボウを入れて2分ほど炒める。
3.Aを加えて汁気がなくなるまで炒め、白ごまを加えて炒め合わせる。
3つのポイント
『クロワッサン』1063号より
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