<事例>
「無料で回収」するとスピーカーで流しながら巡回する業者を呼び止めて、不要になった自転車等の回収を依頼したら、トラックに積み終えた途端、6万円を請求された。話が違うと抗議したら「回収代金は無料だが、積み込み料金がかかる」と言われた。
<解説>
家庭から出る不用品などのゴミの収集、運搬は、本来は市区町村から『一般廃棄物処理業』の許可を得たか委託された業者でないとできないことになっています。『無料で回収』とアナウンスしながら町内を巡回する廃品回収は無許可だったケースも。
その場合、どのように不用品が処理されているのか不明で、不法投棄につながる可能性があります」(国民生活センター・高橋さん)
ほかにもポストへの投げ込みチラシ、最近はインターネット広告を見て依頼した廃品回収でのトラブル事例も増えているという。
防止策として、まずは「無料」の謳い文句に飛びつかないこと。また、廃品回収業者との間だと何も書面が交わされない場合もあるので、結局、作業内容や料金の内訳がわからず料金トラブルが発生して泣き寝入りになることも。安易に業者を選ばずに、まずは住んでいる市区町村に粗大ごみ回収を依頼するのが安心だ。