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いま改めて見つめたい、親と子の絆。金子エミさんの家族の物語。

子は親に、親は子に何を見る? それぞれに違う絆の在り方。パーツモデルの金子エミさんの場合は?

撮影・青木和義 ヘア&メイク・木村三喜 文・嶌 陽子 プール撮影協力・ヨネッティー堤根

障害の有無は関係ない。結局は子ども一人ひとりの個性。

これまでほとんど常に一緒に過ごしてきた金子さん親子。今後は少し離れる時間を持つことも計画中だという。

「水泳専門の専属コーチをお願いし、状況によっては海外留学も考えています。様々な経験がカイトをさらに成長させてくれるはずですから」

カイトさんと金子さん、そして2人の関係は、日々進化しているのだ。

「カイトやカイトの弟を育ててきて実感したのは、障害のあるなしにかかわらず、結局は子ども一人ひとりの個性を受け入れ、その子から湧き出る意欲を育てることが大事だということ。でも私がそう思えるようになったのは、カイトがダウン症だったからかもしれないですね。カイトには幸せになるヒントをたくさんもらっています。そして毎日、この子の優しさに癒やされているんです」

時とともに形は少しずつ変わっても、二人三脚で歩んでいく。次の大きな目標である世界大会まで、親子の物語はまだまだ続く。

「世界大会は緊張するけど、楽しい!」とカイトさん。親子揃って泳ぐ姿は気持ち良さそう。目指せ、世界一!
「世界大会は緊張するけど、楽しい!」とカイトさん。親子揃って泳ぐ姿は気持ち良さそう。目指せ、世界一!

(カイトさんの戦歴)

いま改めて見つめたい、親と子の絆。金子エミさんの家族の物語。

水泳の大会に出場するようになって12年。獲得したメダルは20個以上。

いま改めて見つめたい、親と子の絆。金子エミさんの家族の物語。

昨年、国内で初めて設けられたダウン症部門で、背泳ぎ50、100、200mの3つの金を獲得。

いま改めて見つめたい、親と子の絆。金子エミさんの家族の物語。

2018年の世界ダウン症水泳選手権大会ではアジアレコードを達成した。

金子エミ(かねこ・えみ)さん●パーツモデル、美容家。パーツモデルとして多数の雑誌やCMで活躍。美容法も発信中。著書にカイトさんとの日々を描いた『世界は君のもの』(オレンジページ)。
https://www.instagram.com/emikaneko1114/?hl=ja
https://ameblo.jp/emi-kaneko/

カイトさん●ダウン症スイマー。1997年生まれ。11歳で水泳を始めて以来、国内外の数々の大会に出場。2018年の世界ダウン症水泳選手権大会では短水路のアジア記録を達成。 

『クロワッサン』1027号より

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