胆のう炎

胆のう炎は、胆のうに炎症が起きる病気です。胆石症が要因となって引き起こされ、結石によって胆のうの流れが滞り、細菌感染を起こして炎症が生じます。中には無石胆のう炎もあり、点滴からの栄養投与を行っている場合などが起こしやすいと指摘されています。胆のう炎の症状は、右脇腹の鈍い痛みが典型的な症状として挙げられますが、吐き気や嘔吐、背中の痛みがあらわれることもあります。38度を超えるような高熱が出る場合もありますが、高齢あるいは糖尿病だと、腹痛や背中の痛みがはっきり出ないこともあり、自覚症状がなく病気が進行するため、病気を積極的に疑うことが大切です。痛みが強い場合には、早めの受診を心がけましょう。

軽症、中等症、重症の重症度に分類して治療を選択していきます。いずれも食事を中止して点滴を行い、抗菌薬の投与を開始し、手術治療で胆のうを摘出する手術などを行います。