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婦人科の病気

原因と特徴

卵巣嚢腫茎捻転(らんそうのうしゅけいねんてん)、子宮外妊娠、骨盤内感染症、排卵痛など、婦人科の病気が原因で下腹部が痛くなることがあります。
卵巣嚢腫茎捻転は、卵巣にできた腫瘍がお腹の中でねじれてしまった病態で、子宮外妊娠は、卵管や卵巣、腹膜などの子宮以外の場所で着床して胎児が育っている状態です。大量出血の原因ともなるため、発見や対応が遅れると命に関わる危険性もあるので注意が必要です。
過去にクラミジア感染症に感染した経験がある方や、不妊治療を行っている方は、子宮外妊娠のリスクが高くなる傾向があります。骨盤内感染症ではパートナーとの性交によって感染し、下腹部痛やおりもの、不正出血などが生じます。代表的なものでは、淋菌(りんきん)感染症やクラミジア感染症、性器マイコプラズマなどがあります。そして排卵痛では、排卵にともなう腹痛や腰痛がみられます。

治療

病気に応じた婦人科的治療が行われます。卵巣嚢腫茎捻転や子宮外妊娠では基本的に手術による治療が行われ、骨盤内感染症では対症療法として薬物による治療が一般的です。

  • 監修

    前田裕輔 (まえだ・ゆうすけ)

    グランプロクリニック銀座院長

    関西医科大学卒。内科専門医、日本抗加齢医学会専門医。

    https://granpro-clinic.com/

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