【牛窪妙子さん】定番アイテムにプラスして、いつもと違うおしゃれにトライ。
撮影・玉置順子(t.cube) 文・長谷川未緒
「洋服を扱っているのに、いつも同じような格好をしているんですよ」と話すのは、セレクトショップ『カウン』オーナーの牛窪妙子さん。Tシャツは〈ホームスパン〉、足元は〈ダンスコ〉か〈トリッペン〉というように、定番アイテムをユニフォーム化している。
そんな牛窪さんが紹介してくれたのは、コーディネートのポイントになりそうなシックなレインコートや、エキゾチックな靴、小物だ。
「大人になるとスタイルが決まってくると思いますが、遊び感覚で何か取り入れたいときに、プチプライスなものは便利です。特に夏は、エスニックなアイテムなど、いいものが見つけやすいですね」
安いものを身につけるときは、髪や爪など、末端の手入れに気を配る。
「チープなものを安っぽく見せない秘訣かな、と思います」
仏軍デッドストックの “レインコート” 7,344円
雨の日にこだわらずよく着ているというレインコートは、フランス軍のデッドストック(長期間倉庫に置かれた未使用品)。「軍用なので機能性が高く、背中や脇には風通しをよくする工夫が施されています。生地も高品質だから、肌触りもいいんです」。男性サイズで大きいため、袖をまくって、ラフに着こなす。インには明るい色のTシャツやパンツで、重くならないようにコーディネート。くしゅくしゅっと丸めても、しわにならずに持ち運べるため、旅先でも便利な一着。
【これも愛用!】
マイケル・ジャクソンの顔が印刷された缶バッジ。Tシャツやコートに。おもちゃみたいなアイテムは、大人ならではの楽しみ方。3個セット 972円(カウン)
足元がすっきり見える “カンフーシューズ” 5,400円
友人たちがこぞって履いているのを見て、取り入れたというカンフーシューズ(中国の伝統的な布製の靴)。「基本的には、少々値が張ってもいいものを長く、と思っているのですが、遊びのあるアイテムはプチプライスだとうれしいですよね。こういうちょっとしたアイテムがあると、おしゃれの幅を広げることができるかな、と」。カンフーシューズとはいえ中華風すぎず、足先が細く長く見えるところがお気に入りポイント。〈ホームスパン〉のワンピースに合わせて、抜け感のある装いに。
【これも愛用!】
〈トリッペン〉のバングル(上)は革製。「軽く、ほかのバングルと重ねづけで愛用中」。バングルS 4,860円(トリッペン/KANEMAN E-STORE TEL.0120-547-788)
アフリカンプリントの “あずまバッグ” 3,240円
夏の強い日差しの中で映える、アフリカンプリントの布をはぎ合わせてできた、あずまバッグ。
「アフリカンプリントは、見ているだけで元気になれる。Tシャツにジーンズといういつものスタイルも、このバッグひとつでぱっと華やぎ、おしゃれに見える気がします」
持ち手の縛り位置によって、肩にかけたり手持ちにしたり。持ち方を変えられるところも使いやすいポイントだ。小さく畳めるので、サブバッグとして、カバンにしのばせておいてもいい。
カゴバッグに入れても。
夏の定番アイテム・カゴバッグに、あずまバッグの口を開いて入れれば、いつものカゴも、がらりと雰囲気が変わる。口を縛れば、防犯対策にもなり一石二鳥。
牛窪妙子(うしくぼ・たえこ)●『Cow’n』オーナー。2014年にセレクトショップ『Cow’n(カウン)』をオープン。自身がデザインするかごバッグをはじめ、高品質なアイテムや遊び心満載の品が揃う。
『クロワッサン』996号より