Vol.11 めまいがします。【40歳からのからだ塾WEB版】
ある日突然、視界がぐるぐる回り出す、ふらふら体が浮いているようなめまいが起こる、頭を動かすとくらくらする……。もしかして危険な病気? と不安になること、ありませんか? めまいは、女性に多い症状と言われますが、中には危険なめまいも。めまいの種類や判別方法、対処法を知っておくと、いざというとき身を守れます。 今回は、神経内科医でめまいの専門家でもある城倉健さんに聞いた「慌てなくていいめまい」と「危険なめまい」の違いを解説します。 また、最近増えている「頚性めまい」は首のこりが原因。あなたのめまいにも、意外な原因が隠れているかもしれません! さっそくチェックを。
危ないめまいは脳からくるめまい 脳卒中が原因のめまいは全体の1.7%程度
めまいを起こす疾患としては、次のようなものが考えられます。
- ・ 良性発作性頭位めまい症
- ・ 良前庭神経炎
- ・ 良メニエール病
- ・ 良突発性難聴
- ・ 良起立性低血圧
- ・ 良片頭痛
- ・ 良脳卒中
- ・ 良脱水
- ・ 良その他(緊張型頭痛や首のこりなど)
- ・ 良原因不明のめまい
このうち、もっとも多いめまいの原因は、「良性発作性頭位めまい症」で、受診した人の半数以上を占めます。一方、危険なめまい=脳卒中が原因のめまいは、患者全体の1・7%(平塚共済病院2002〜2004年)と、そう多くはありません。 とはいえ、危険なめまいのチェック法は、知っておきたいところ。
- □ 手足のしびれや動かしづらさがある
- □ 顔面がひきつる
- □ ものが二重に見える
- □ ろれつが回らない
このような状態のときは、脳卒中かもしれません。救急車を呼んで、一刻も早く脳卒中の専門病院を受診する必要があります。覚えておきたいですね。 一方、「症状がめまいだけ」「何とか自力で歩ける」という状態なら、それは耳からのめまいで、「慌てなくてもよいめまい」と考えてよいそうです。
急性めまいの見分け方と対応
見え方やしゃべり方、手足の動きや感覚がいつもと違ったら、脳卒中かもしれません。すぐに救急車を呼び、専門病院で受診しましょう。
資料:城倉 健
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