からだ

Vol.7 コレステロール値が下がりません。【40歳からのからだ塾WEB版】

文・及川夕子 イラストレーション・小迎裕美子

新連載・40代からのからだ塾では、更年期世代(40〜50代)の女性に起こりがちな症状について、原因や対処法をお伝えしていきます。更年期まっただ中にいるライター及川が、医師や専門家に根掘り葉掘り。知っておきたい検査の情報やスクリーニングの考え方なども紹介します。ぜひ参考にしてくださいね!

最近、健康診断を受けましたか?
今までは全く問題がなかったのに、あるときから高血圧を指摘されたり、コレステロール値が高いと言われたり……。
40代から50代の女性では、そんなケースがよく見られます。
そこで、今回は「コレステロール値」をテーマに選びました。

女性の場合、閉経前の総コレステロール値は、男性よりも低いのですが、日本女性の平均閉経年齢の50歳ぐらいを境に逆転し、男性よりも高くなっていきます(図参照)。けっこう大きな変化ですよね。

総コレステロール値

出典:千葉県22市町村基本健康診査結果(平成14年度〜18年度に実施)

こうした変化には、女性ホルモン(エストロゲン)が関係しています。
閉経年齢に近づくと、女性の体の中ではエストロゲンの分泌がどんどん低下していき、閉経後は卵巣からの分泌がなくなります。
エストロゲンは、血管のしなやかさを保つ働きや、悪玉コレステロールを下げ、善玉コレステロールを上げる働きなどがあるため、それが減ってしまうと血圧が高くなったり、コレステロール値が急に高くなるということが起こるのです。

脂質異常症は太っている人がなるというイメージがあるかもしれませんが、やせていても、年齢を重ねればコレステロール値は上がってきます。

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