美容オイルコンシェルジュYUKIEのオイル栄養学|知らなかった「オリーブオイル」の真実
はじめまして。
美容オイルコンシェルジュのYUKIEです。
食べて健康になる、つけて美しくなる<植物オイル>のすばらしさを伝えたいと、日本オイル美容協会を立ち上げました。
オイルに注目が集まっています。でも、誤解も多いのが現実です。何が正しくて、何が間違っているか。どう食べたらいいのか、どのくらい食べたらいいのか。肌につけてもいいのか、いけないのか。
今こそ、知っておくべきオイル最新情報を、お伝えしたいと思います!
もっとも聞かれる質問はこれです。
「オメガ3系オイルがいいと聞くけれど、今までオリーブオイルが体にいいと思って摂っていたのに、ダメなのでしょうか」という声。私のもとにたくさん寄せられています。たしかに、オリーブオイルは、人間の体内でも作られるオメガ9系の脂肪酸を多く含むオイル。摂らなくてもまったく問題はない、摂らないほうがいいという意見すらあります。
では、本当にオリーブオイルは、体にいいのか? 摂る必要がないのか? 考えてみましょう!
脳を活性化し、血液もさらさらにしてくれるオメガ3系は今、最も注目すべきオイルですね。
一方、オリーブオイルが多く含んでいるオメガ9系の「オレイン酸」は、体内で作られます。だから、摂らなくてもいいという人が出てくるのはわからないでもない。
けれど、植物オイルを摂る目的はそれだけでしょうか。
私は、「NO!」と思っています。
鮮度の高いオリーブオイルは、ほんとうに豊富な栄養素を含んでいて、スーパーフードの代表的な食材として、世界でも評価され直されているんです!
「ファイトケミカル」って、聞いたことがありますか?
植物オイルは、3つの栄養素から構成されています。
1つめは「脂質」。植物オイルによって含有する中性脂肪やステロールが異なります。
2つめは「脂溶性ビタミン」。ビタミンA・D・E・Kの含有量も植物オイルによって異なります。
3つめが「脂溶性ファイトケミカル」です。ポリフェノールやリコピンといったファイトケミカルは植物が光合成によって生み出す成分で、今、「第7の栄養素」と呼ばれて注目されているんです。
オリーブオイルには、これら3つの栄養素を豊富に含んでいます。
中でも、ぜひ知っておいてほしいのが、「スクワレン」です。スクワレンと聞くと深海鮫の肝油をイメージする方も多いと思いますが、実はオリーブオイルにも含有されています。オリーブが太陽を浴びることで合成されるスクワレンは、貴重なファイトケミカル。酸素と結合しやすい性質があるため、別名「酸素の運び屋」!! 血液を浄化したり、生体膜内に酸素を運搬したりすることで、肌のくすみを予防してくれる、重要な美肌成分なんです。
美肌のために、一日スプーン1杯。
実は、スクワレンって、女性ホルモンを生成するコレステロールの原料となります。年齢を重ねるごとに失われがちな女性ホルモンを生み出すためにも重要な脂質なんです。
さらに、オリーブオイルの中に60%以上も含まれるオメガ9系の「オレイン酸」は、腸の蠕動運動を促進して便秘を改善したり、胃の粘膜を強化して胃もたれ・胸やけを防いだりすることで、体内の新陳代謝を促進して、内側から曇りのない透明肌へと導いてくれます。
また、これから気になる「熱中症対策」にもオレイン酸は重要。熱中症予防には水分補給が欠かせませんが、大量の水分を摂ることで体内の臓器を冷やしてしまいます。特に急激に腸を冷やすことで腸の動きが鈍くなる「停滞腸」という症状になり、代謝が衰えます。水分と一緒にオリーブオイルをしっかりと摂ることで、熱中症予防にも効果的です。
味わいも、見逃せません。
辛味の強いオリーブには抗酸化ファイトケミカル「オレオカンターレ」が豊富に含有されているので、スパイス代わりにできます。オイルは「調味食材」として活用して、体の内側から錆びさせないエイジングケアの強い味方です。
自分だけのオリーブオイルをもとう!
あまり知られていませんが、日本はオリーブオイル消費国第3位! それほどオリーブオイルは、私たち日本の食卓でも広く使われています。一方で、世界中に流通するオリーブオイルのうち、確かな品質はたったの2割。
とくに、果肉から搾油されるオリーブオイルは、種から搾油される多くの食用オイルとは異なり、オリーブ樹木から収穫した瞬間から酸化・劣化との戦いがはじまります。どんなに手塩にかけて有機栽培しても、収穫時期・収穫方法・搾油までの時間・搾油温度・保管方法など様々なプロセスの中で1つでも油断すれば、オリーブオイルの鮮度が落ちてしまいます。
そのため、信頼の高いオリーブオイルのメーカーにはプレスマスターと呼ばれる職人がいます。テイスティングしてみると、その味はオイルというより「オリーブジュース」という表現がふさわしいほど、香り豊かな味わい。
自分の好きな1本を選んでみてはいかがでしょうか。