キッチンで簡単に! 身近な食材で手作り美容トリートメント。
これが、インドネシアに古くから伝わる〝ジャムウ〟との出合いだったそう。
「現地では南国特有のハーブやスパイスを使用していますが、日本ではなかなか手に入らない。身近な食材でいろいろと試し、アレンジをしてみました」
試行錯誤しながら楽しく作り上げたのが、今回お教えいただいた、オリジナルの水谷流・手作り美容トリートメント。
作り方も使い方も、いたって簡単。素材を混ぜて肌に乗せるだけという、テクニックいらずの美容法。食材に含まれる抗酸化成分や、ビタミンなどの豊富な栄養分が、肌に行き渡ります。
それが保湿や美白、そして、エイジングケアにもつながると聞いて、今すぐにも試したくなるものばかりです。
ライスウォーター洗顔
「米ぬか」の美肌効果で、透明感アップ。
「毎日炊くお米でできるから、とても簡単。とぎ汁にはお米の細かい粒子が含まれていて、スクラブ効果が期待できます。ぬかのビタミン効果で、洗いあがりの肌は、もちもちの柔らかな感触に」
とぎ汁を捨てずに使う、まさにエコ洗顔。みずみずしさも味わえます。
米のとぎ汁
作り方
1.米の2回目のとぎ汁をペットボトルに入れ、ひと晩、冷蔵庫で寝かせる。ボトルの底にきめ細かい白い粉が沈殿し、水が透明になるまで置いておく。
2.底の約1センチを残して、残りの水は捨て、沈殿物をよく混ぜる。
3.さらに水を加えて、ボウルに移し、肌に浸透させるようにやさしく洗顔をした後、ぬるま湯で洗い流す。
バナナマスク
ハチミツとのブレンドで、最強の「乾燥対策」。
「肌がカサついている、と感じたときは、週1回を目安にバナナマスクで乾燥対策をしています。余ったバナナの皮は、ハンドケアに応用。もちもちとした肌触りになれるので、ぜひ試して」
熟れたバナナ1本、ハチミツ大さじ1
作り方
1.バナナをひと口大に切り、ミキサーでハチミツと混ぜて、ペースト状にする。
2.パッティングをするように、顔と首に塗り、15分たったら洗い流す。バナナの皮の内側をそのまま手にこすりつけると、すべすべしっとり。
しょうが湿布
しょうがパワーで肩こりがスッキリ!
「肩こりや首、腕にもおすすめ。立ち仕事で疲れたときは、ひざにしょうが湿布をすると、翌日は脚が軽くなります」
しょうが汁を作るときは、温度に注意。80度以上になると酵素が働かなくなるので、70度から75度をキープしましょう。
しょうが、湯適量
作り方
1.しょうがを皮つきのまますりおろし、70~75度のお湯に入れ、しょうが汁を作る。
2.キッチンペーパーをしょうが汁に浸してよく絞り、肩や首、ひざなど、疲れが気になる部分に温湿布をする。その上に蒸しタオルを乗せると、より効果的。
3.ぬるく感じてきたら、タオルを温めなおす。「15~20分、続けると、すっきりします」
アボカドマスク
抜群の潤い効果で、肌も髪もしっとりつややか
「肌に使う場合はハチミツ、髪の場合はオリーブオイルをブレンドします。潤い効果の高い食材ばかりを使用するレシピなので、乾燥対策にうってつけ。パサつきが気になる肌も髪も、しっとりとなめらかになり、ツヤ感もアップ。
アボカド1個、ハチミツ大さじ1(あるいはオリーブオイル小さじ1)
作り方
1.アボカドをひと口大に切り、ミキサーに入れ、肌のケアにはハチミツ、髪のケアはオリーブオイルを混ぜる。
2.肌のケアはコットンで顔に塗布し、15分後に洗い流し、化粧水で引き締める。髪のケアは、頭皮に塗布し、30分後に流す。
「頭皮を中心にマスクを塗ります。洗い流した後は、トリートメントを」
ココアやトマトを使ったトリートメントの作り方はこちらから。キッチンでササッと作れて香りまで楽しめる、手作りトリートメント。食材の持つパワーを実感しましょう。
『クロワッサン』896号(2015年2月25日号)より