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【塩野義製薬】いまも続いている新型コロナのリスクに備えるため、私たちができること——知ってほしい「早期診断・早期治療」の大切さ

「新型コロナは過去のこと」「ただの風邪やインフルエンザと変わらない」と思ってはいませんか? 実は、新型コロナウイルスはいまも変異しながら流行を繰り返し、重症化・後遺症などのリスクをともなう感染症であることに変わりはありません。
藤本美貴さんが自身の経験も振り返りながら、家族や周りの大切な人を守るために知っておきたい方法や対策について、感染症の専門家である長崎大学大学院教授・迎寛さんにお話をうかがいました。

撮影・黒川ひろみ スタイリング・河西真弓 ヘア&メイク・池田ユリ 構成&文・オカモトノブコ

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ご自身も家族も、新型コロナウイルスに罹患したことのある藤本美貴さん。「罹患当時はまだまだ分かっていないことが多くて……」という経験から、現在行われている治療と対策について、専門家である長崎大学大学院教授の迎寛さんに向けて聞きたいことはさまざま
ご自身も家族も、新型コロナウイルスに罹患したことのある藤本美貴さん。「罹患当時はまだまだ分かっていないことが多くて……」という経験から、現在行われている治療と対策について、専門家である長崎大学大学院教授の迎寛さんに向けて聞きたいことはさまざま

流行の波は、夏と冬の年2回。一度感染した人も要注意!

藤本さん 新型コロナウイルスの流行から時間がたって、すでに世間では「新型コロナは終わったこと」という風潮があるように思います。けれど最近でもかかりつけのお医者さんから、いまだに感染する人は多いという話を耳にして……。

迎教授 そうなんです。というのも、いわゆる第6波からオミクロン株が流行して以後、ウイルスは弱毒化したものの、逆に感染力は強くなって感染者が急増しました(※1)。 感染者数が増えたことで死亡者も増え、2023、2024年と連続して日本人の死因では第8位に。年間で3万数千人の方々が、新型コロナウイルスが原因で亡くなっているんです(※2)。

藤本さん いまも油断している場合じゃないですね! 一度発症しても、また感染を繰り返すことがあるんでしょうか?

迎教授 一般的にウイルスは変異を繰り返しながら、一度できた免疫をすり抜けて感染が広がるもの。新型コロナは過去に罹患した人でも感染リスクが下がることはないと考えられます。2023年5月に感染症としての分類が2類から5類に引き下げられたものの、実はその後も毎年、冬と夏に感染増加の波がおとずれているんです(※3)。

2024年1月から2025年11月までの新型コロナウイルス感染症定点当たり報告数(全国)推移(※3)

厚生労働省の発表による、2024年1月~2025年11月までの新型コロナウイルス感染症定点当たり報告数(全国)推移。夏と冬に報告数が増える傾向がうかがえる
厚生労働省の発表による、2024年1月~2025年11月までの新型コロナウイルス感染症定点当たり報告数(全国)推移。夏と冬に報告数が増える傾向がうかがえる

藤本さん 実は私も、新型コロナに感染したのは真夏だったんです。フラフラするので最初は熱中症かと思ったら、みるみる発熱して。体の強いだるさも印象深く残っています。風邪やインフルエンザと違って、冬だけでなく夏にも流行するのはどうしてなんでしょうか?

迎教授 あくまで推測ですが、ひとつはウイルスが約半年で変異が起こり、すでにできた抗体が効かなくなることで感染者が増えること。もうひとつ、お盆と正月休みで人の交流が盛んになるという、社会的な背景が重なっていることも考えられます。

藤本さん 周りで新型コロナが流行している場合は、もしできれば帰省の時期をずらすことを考えてもいいかもしれませんね。

迎教授 そうですね。新型コロナウイルスの重症化リスクがもっとも高いのは高齢者ですからね(※1)。実家に帰省して、おじいちゃんやおばあちゃん世代にウイルス感染を拡げてしまうことは避けたいです。大切な家族を守るためにも、いま一度、予防の大切さを思い出しておきたいところです。

早め早めの対処が大切。新型コロナの症状と、受診に最適なタイミングとは

【塩野義製薬】いまも続いている新型コロナのリスクに備えるため、私たちができること——知ってほしい「早期診断・早期治療」の大切さ

藤本さん うちは家族の人数も多く小さな子どももいるので、毎シーズン誰かしらに咳や熱の症状が現れるんです。最初は風邪だと思っても、実は新型コロナウイルスなのか、インフルエンザなのか、原因が分からないと心配ですよね。だからこそ我が家では「できる検査はしよう!」が合言葉になっています。

迎教授 それは素晴らしいですね。ウイルス性の感染症は、なるべく早く発見して、必要ならすぐ適切な治療につなげることが基本。藤本さんのように、何かあったときにすぐ相談できるかかりつけ医を持っておくと安心ですね。

藤本さん ただ、検査を受けるタイミングには迷うこともあって……。

迎教授 基本的には、症状が現れたときで良いと思いますよ。特にオミクロン株では、初期症状としてのどの痛み、また咳などが多いとの報告がありますが(※4)、インフルエンザととてもよく似ていて、症状だけで両者を鑑別するのは困難なこと。その意味でも、早期に適切な検査を行い、原因を知っておくことが大切です。

藤本さん 典型的な症状がなくても、新型コロナに感染している場合もあるんですか?

迎教授 はい、あります。ここでも特に気をつけたいのが高齢者です。すぐに熱が上がったりする若年層に対し、相対的に免疫力が落ちているため、感染しても表立って症状が出にくいことがあります。
急に食欲が落ちたり、元気がなくなったりしたと思ったら、あっという間に重症化したというケースが臨床の現場でも過去にあったので、十分に注意しておきたいところです。

藤本さん 私にもだんだん年齢を重ねてきた家族がいるので、様子が変だな? と感じたら、病院に行くまで繰り返し言い続けようと思います。知識を持って、備えておくことができれば安心ですよね。

信頼できるかかりつけ医に、家族ぐるみでお世話になっているという藤本さん。「いまどんなウイルスや病気が流行っているのか、医師に聞いたうえで検査を受けています」と、情報源としても頼りにしているようです
信頼できるかかりつけ医に、家族ぐるみでお世話になっているという藤本さん。「いまどんなウイルスや病気が流行っているのか、医師に聞いたうえで検査を受けています」と、情報源としても頼りにしているようです

いざ感染したら、重症化リスクに備えて早めの「受診」と「治療」を

「新型コロナウイルスをはじめ、ウイルス性の感染症はいかに早く感染を見つけ、早期の治療へつなげるかが肝心」と迎教授。多くのリスク因子を抱えがちな高齢者に対しては、特に気をつけてほしいとアドバイスします
「新型コロナウイルスをはじめ、ウイルス性の感染症はいかに早く感染を見つけ、早期の治療へつなげるかが肝心」と迎教授。多くのリスク因子を抱えがちな高齢者に対しては、特に気をつけてほしいとアドバイスします

藤本さん とはいえ、いろいろ気をつけても新型コロナウイルスに感染することはあると思います。我が家では夫が第1波で感染して以後、部屋を分けて専用のゴミ袋を用意したり、感染した人は最後にお風呂を使うなど、家庭内での対策もいまではマニュアルのようになっていて。

迎教授 それは良いことですね。厚生労働省でも、可能な範囲で部屋を分けることを推奨しています(※5)。特に発症前から発症後7~10日間はウイルスを排出しているため(※6)、その意味でも検査で原因を知り、早期に治療することが大切なんです。

藤本さん コロナの治療については、私も含めよく知らないという人が多いと思います。どんな治療法があるんでしょうか?

迎教授 治療法として、まず症状を抑える解熱薬や咳止め薬などがありますが、これらはあくまで対症療法としてのもので、ウイルス自体への効果はありません。一方、症状の原因であるウイルスが細胞に侵入して増殖・拡散するのを防ぐ作用があるのが抗ウイルス薬で、飲み薬や注射薬など、さまざまな種類のものがあります。ウイルスが減少するまでの期間を短くできるので(※1)、周囲に感染を拡げにくくすることにつながる可能性があると言えるでしょう。一方で、軽症の患者さんでは経過観察のみで自然軽快される方もいらっしゃいます。

藤本さん インフルエンザと違って、コロナウイルスで特に注意すべきことはありますか?

迎教授 一つ目のリスクとして、まず、症状が長引いて重症化するリスクが挙げられます。特に注意したいのは、やっぱり65歳以上の高齢者。さらに複数の基礎疾患がある人、肥満のほか、ワクチン未接種者などもリスク因子として報告されています(※1)。

藤本さん 高齢の人たちは我慢強い世代で、「大丈夫、大したことない」と病院に行きたがらない人もいますよね。そもそも、高齢者が重症化しやすいのはどうしてなんでしょうか。

迎教授 まず考えられるのは、感染をきっかけに基礎疾患が悪化すること。またオミクロン株に置き換わって以後、病原性はそれほど高くないものの、高齢者は発症をきっかけに体力が総合的に低下して、誤嚥性肺炎の発症につながるケースも多く見られます(※1)。

コロナのもうひとつのリスク、“後遺症のリスク”を低減させるためにできること

藤本さん 新型コロナウイルスがインフルエンザと違うところでは、後遺症のリスクも言われますよね。

迎教授 後遺症は罹患後症状とも呼ばれ、発熱や喉の痛みなどが落ち着いた後にもさまざまな症状が続き、他の疾患による症状として説明がつかないものを指します。通常は、発症から3ヶ月たった時点でも続いている場合を後遺症と定義されています(※7)。目安として1ヶ月以上症状が続いていたり、新たな症状が現れたりする場合はその可能性が疑われ、新型コロナウイルス感染者の約6%に起きると言われています(※8)。

藤本さん 新しい症状が出ることもあるんですね!? 実際には、どんな人に、どんな症状が多く見られますか?

迎教授 特に高齢者。また、感染時の症状が重かったこと、また統計的には女性であることも後遺症のリスク因子として挙げられる一方、ワクチンを2回以上接種した人は発症のリスクが低かったという報告もあります(※7)。疲労・倦怠感、嗅覚・味覚障害のほか、呼吸器・循環器症状、神経・精神症状にいたるまで、具体的には実に50種類以上もの症状が報告されているんですよ(※1)。

藤本さん せっかく新型コロナが治ったと思っても、まだ別の症状が続くのは本当につらいですよね。終わりが見えないと言うか……。

迎教授 後遺症の問題はもうひとつ、対症療法のほかに有効な治療法がないということ。そのため、ワクチン接種に加え、発症後はなるべく早期に適切な治療をしておくことが大切だと考えています。

藤本さん 私たち夫婦も共働きで、休んでしまうと多くの人に迷惑をかけてしまうので、こうした正しい知識を持って備えることがすごく大切だと感じます。
この冬も手洗いや人混みでのマスク着用といった基本はおさえつつ、さまざまなリスクに対してしっかり備えられたらと思います。今日、迎先生にうかがったお話を、家族や友人に早速伝えたいです。貴重なお話を聞かせていただき、本当にありがとうございました。

【塩野義製薬】いまも続いている新型コロナのリスクに備えるため、私たちができること——知ってほしい「早期診断・早期治療」の大切さ

※1:5学会による  新型コロナウイルス感染症 診療の指針 2025 [21、25、26、44、129ページ]

https://www.mhlw.go.jp/content/001580139.pdf
(閲覧日:2025年11月28日)

※2:厚生労働省 令和5年(2023)、令和6年(2024) 人口動態統計月報年計(概数)の概況 [第10表]

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai23/index.html

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai24/index.html
(閲覧日:2025年11月28日)

※3:厚生労働省 新型コロナウイルス感染症に関する報道発表資料(発生状況)2025 [4ページ]
https://www.mhlw.go.jp/content/001600451.pdf
(閲覧日:2025年11月28日)

※4:新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 診療の手引き・第10.1版 2024 [7ページ]

https://www.mhlw.go.jp/content/001248424.pdf
(閲覧日:2025年11月28日)

※5:厚生労働省 家族が新型コロナウイルスに感染したときのポイント

https://share.google/zNEOj2sqTlRdcFT0C
(閲覧日:2025年12月16日)

※6:厚生労働省 新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行後の対応について [新型コロナウイルス感染症に感染した場合の考え方について]

https://www.mhlw.go.jp/stf/corona5rui.html

※7:新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き 別冊 罹患後症状のマネジメント・第3.1版 2025 [5、8ページ]
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001422904.pdf
(閲覧日:2025年11月28日)

※8:厚生労働省 新型コロナウイルス感染症の罹患後症状(いわゆる後遺症)に関するQ&A 2025

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kouisyou_qa.html
(閲覧日:2025年11月28日)

  • 藤本美貴

    藤本美貴 さん (ふじもと・みき)

    タレント

    フジテレビ『ミキティダイニング』(毎週土曜11:00~OA)レギュラー出演や、TV・CMなどで幅広く活躍。登録者数100万人超えのYouTube『ハロー!ミキティ』の人生相談でも、的確かつ愛のある回答が話題に。著書『ミキティ語録 前しか見ない』(CCCメディアハウス)も好評発売中。

  • 迎寛

    迎寛 さん (むかえ・ひろし)

    長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 呼吸器内科学分野(第二内科)教授

    専門分野は呼吸器疾患および感染症。日本呼吸器学会(専門医・指導医)理事・代議員・広報委員会委員長、日本感染症学会(専門医・指導医)理事、厚生労働省では疾病・障害認定審査会の感染症・予防接種審査分科会臨時委員などを多数兼任。

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