温かさと着心地を両立させたインナーはありませんか?【くらしのお悩み相談室】
文・板倉みきこ
<お悩み>
寒さ極まるこの頃……。温め効果の高い機能性発熱インナーが手放せませんが、素材によってはかゆみにも悩まされます。また、寒がりで暑がりという面倒くさい部分があって、暖房の効いた部屋では汗をかいて蒸れてくるし、その後の“汗冷え”も気になります。
重ね着から解放してくれた画期的なインナーの良さはキープしつつ、快適な着心地で冬を過ごせる下着を手に入れたいです。(NeNeko・51歳)
着膨れの悩みを解消してくれる機能性発熱インナーは毎年大ヒット。でも、その裏でかゆみや蒸れに悩まされてきた人も多いでしょう。
暮らしの悩みを解決したり、ストレスを軽減してくれるアイテムを揃えている『クロワッサンの店』の商品は、すべてスタッフが試して納得したものだけ。そこで、肌への優しさを追求しつつ保温性もあきらめたくない、NeNekoさんのようなお悩みを抱える人にオススメの一枚を推薦してもらいました。
Q. 冬場に役立つ、肌に優しいインナーはありませんか?
肌あたりの優しい、オーガニックコットン100%の下着シリーズ「リブオーガニックコットン下着」があります。「肌着といえばコットンを」という方々からの信頼は絶大で、年間を通して人気のシリーズです。冬用として特におすすめなのは、カップ付9分袖のカットソーと同素材の5分丈パンツかロングパンツとのコーディネートです。
Q. オーガニックコットンは伸びにくく、フィット感があまり良くないという一般的なイメージをもっているのですが……。
上質なオーガニックコットンの優しい肌ざわりは生かし、伸縮性を出すためにリブ編みを採用しました。とにかくよく伸びる生地で体に優しくフィットし、肌に当たる部分はオーガニックコットンならではのふんわりした肌ざわりをキープ。フリーサイズで大柄の方も安心して着用できます。
毎日身につける下着だからこそ、天然素材の良さと、着心地の良さ、どちらもあきらめずに追求しました。
Q. 乾燥肌なので、冬は肌がかゆくなるんです。
かゆくなる主な原因は、乾燥した肌に刺激を与えることと静電気。合成繊維は皮脂にくっつきやすい性質があり、肌を乾燥や刺激から守る皮脂(油分)を吸い取ってしまうので肌が乾燥しやすくなる、といわれています。
多くの人がかゆみを感じやすい合成繊維より、昔から肌着として取り入れられてきたコットンは肌への刺激が少ない優秀素材だと思います。
素材だけでなく、縫製やデザインも大切なポイント。こちらのシリーズは、敏感肌の人にも安心して着用していただけるよう、細部までこだわってデザインしました。
縫い目やタグが肌に直接触れないよう作られていて、カップ付きインナーは、アンダー部分のゴムや縫い目も極力肌に当たらない設計です。お腹やお尻を包み込んで温めるパンツも、ウエストの縫い目やタグが肌に当たらないよう気を配りました。
どちらも、体への締め付けが気にならず、ほどよいフィット感で楽に着続けられると思います。
Q. 保温性は十分なんでしょうか。
元々、コットンには吸水性、吸湿性、中空構造による保温性が備わっています。
また、インナーに適度なフィット感があれば、肌とインナーの間の空気が体温で温められ、温かさを感じていられるのです。
もちろん保温性だけを求めるなら、開発を重ねた合成繊維にかなわない部分はありますが、機能性発熱インナーを着用していると、かゆみや蒸れ、汗冷えの悩みを訴える人も多いです。
その点、コットンにはこもった熱を適宜放出し、汗を吸収する性質があるので、肌への優しさと快適さを重視するなら、天然素材の冬用インナーがおすすめです。
Q. 色がシックでいいですね。
ありがとうございます!オトナ女性にふさわしい、肌着っぽく見えないスモーキーカラーを選びました。シックな装いにぴったりな紫がかったグレーと、白いシャツの下に着ても透けにくいスモーキーなピンクの2色展開で、どちらもとても肌馴染みがいいんです。春夏向きのカップ付きキャミソールもあるので、年間を通じて愛用していただけたら嬉しいです。
<後記>
体にぴったりフィットするポリウレタン素材のインナーを着ると、なんとなく窮屈感を感じていた私。また、汗かきなので温まりすぎる素材も苦手でした。だから、ふんわりフィットするリブ編みのオーガニックコットンなら、ちょうどいい着心地です。
トップスだけでなく、下半身もしっかり温めてくれるボトムスも合わせることで、発熱素材でなくても十分冷え対策になりそうですね。