「落ちればいい」はもう卒業!洗い方を変えて肌を底上げ。
撮影・久々江 満 イラストレーション・浅妻健司 構成&文・入江信子
今さらながら聞いてみた 正しく落とす&洗う方法って。
左・編集T
企画会議で自身の洗顔法を語ったところ、「それはダメ!」と総ツッコミを受けた結果、この企画が実現。対談をきっかけに落とすケアに目覚めるか!?
右・藤井優美さん
美容エディター
エステティシャンを経て、フリーランスの美容エディターに。商品からメソッドまでスキンケアに精通し、女性誌、広告、セミナーなどで活躍している。
無意識かつ習慣的に行っていることが多いクレンジングや洗顔。自分のケア法に自信がないという編集Tが、美容賢者の藤井優美さんに、改めて落とすケアのポイントを習った。
編集T まずは私のやり方をお伝えすると、夜、お風呂に入ったときに顔を洗うんですが、メイクをあまりしてないから、クレンジングはたまに使うくらい。基本、洗顔料で落としてます。
藤井さん(以下、敬称略) 日やけどめは塗っていますか?
編集T はい、塗ってます。
藤井 洗顔料で落ちる日やけどめもあるんですが、基本的に油分を含むアイテムなので、クレンジングで落としたいですね。化粧品は日中、酸化して、夜には肌の上で汚れになってると思って、しっかりオフしたほうがいいです。
編集T そうなんですね……。
藤井 それにファンデは塗ってなくても、アイメイクをしているなら、やっぱりクレンジングは必要です。クレンジングを使っているときは、どんなふうにしてますか?
編集T お風呂場でミルクを濡れた顔全体にクルクルと(手を動かす)。
藤井 ミルクは乾いた肌に使わないとちゃんと落ちないので、お風呂に入る前に洗面所で使わないとダメ! あとみなさんそうなんですが、細かい部分に指が届いてないんですよ。小鼻は意識している人が多いのですけれど、目頭のくぼみ、口角の横、唇の下、あご、それから眉間やもみあげのあたりも汚れがたまりやすい部分です。
実はすすぎが大事。洗う時間の3倍かけて!
藤井 次は洗顔にいきましょうか。
編集T きちんと泡立てたほうがいいと知ってはいるんですが、どうしても面倒で。洗顔料を手に取ったらサッと泡立てて……。
藤井 泡の量は?
編集T 手のひらにちょろっと(笑)。
藤井 卵大くらいの量はほしいかな。泡がちゃんとできていれば、その泡が汚れを吸着してくれるので、手で強く圧をかける必要はないんです。
編集T 家には洗顔ネットもあるんですけど、あんまり使ってない。
藤井 そういえば洗顔ネット、コンスタントに取り換えないと、雑菌が繁殖しちゃうんで気をつけてくださいね。
編集T え、ずっと使い続けてた!
藤井 3カ月に1回くらいは換えたいところです。でも、泡立てやネットの管理が大変だったら、押すと泡で出てくる洗顔料を使うのも手ですよ。
編集T それなら楽ですね。すすぐとき、お風呂のシャワーでジャーッとやってますけど、これってダメですか?
藤井 シャワーでもいいんですが、体を洗うのと同じ熱いお湯のままだと脱脂作用で皮脂を取ってしまうからNG。とはいえ冷たすぎると、すすぎが雑になるし、毛穴が閉じてしまうので、人肌の35〜36度で。洗顔って洗うことを重視しがち。けれど実はすすぎが大事。私はアライグマかって言われるくらい、すすぎに時間をかけてます(笑)。
編集T どのくらいの時間やれば?
藤井 すすぎは洗う時間の3倍と考えてください。そして顔を大きくとらえること。みなさん顔の内側にしか水をかけてなくて、生え際に洗顔料が残ったりしてトラブルを起こしがちです。
編集T 今日から意識します!
藤井 落とすケアをきちんとすると、ターンオーバーのリズムが整ったり、後のケアがなじみやすくなったり。透明感が上がってなめらかになるというように、効果も目に見えやすいので、ぜひ一度見直してほしいですね。
『クロワッサン』1130号より
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