“手ぬぐいボール”で胸の筋肉をほぐし、巻き肩をラクにする。
撮影・岩本慶三 モデル・碓氷彩乃 スタイリング・高島聖子 ヘア&メイク・木下庸子 イラストレーション・ヨツモトユキ
手ぬぐいで包んだボールを、つらい部位にあて、壁に寄りかかるだけ。筋肉やツボが刺激されてラクになる。
「手の届きにくい背中もケアしやすく、刺激の強弱も自由にできます」と、話してくれたのは、“手ぬぐいボール”健康法の考案者、石垣英俊さんだ。
「ストレス社会に生きる私たちは、頭で考えて物事に対処しがち。すると上半身が力み、コリや痛みだけでなく、呼吸が浅くなって自律神経の乱れを招く。反り腰、巻き肩、スマホ首はその典型で、脳による情報処理の偏りが筋肉の緊張を呼んで生じる不調です」
ここでは、すぐに効果を実感できるメソッドを中心に教えてもらった。
「ボールが動いて広い範囲をほぐせますから、ボールをあてる位置は“だいたいこのあたり”で大丈夫です」
(手ぬぐいボールのメリット)
● 手ぬぐいに包むことで肌触りがよくなる。
● ボールが転がらずコントロールしやすい。
● ボールの硬さを変えて好みの刺激に。
● 壁さえあればどこでもできる。
● 他人にケアしてもらったような心地よさ。
(作り方)
1.手ぬぐいを広げ、真ん中に好みの硬さのボールを置く。手ぬぐいの上下でボールを覆うように包む。
2.あとは両端を結ぶだけ。結んでできた手ぬぐいの2本に分かれた細長い部分が手で握る「柄」になる。
3.最後に、2本の柄の長さが同じになるよう、ボールの位置を調整。強めにギュッと結んだら出来上がり。
基本のあて方・動かし方
手ぬぐいボールを体にあて、壁に体重を預けるだけ。
ケアの目安は、ボールを転がす場合は3~5往復。1カ所を圧迫する場合は5~10秒。
個人差が大きいので、「ちょっとほぐれたなー、と感じたところでやめてOKです」(石垣さん)。
持ち方
[基本]
柄の、下から3分の1あたりを親指と人差し指で挟み、手に巻きつけるようにボールを持つ。
[優しく押したいとき]
首筋などデリケートな部分をほぐすときは、親指と人差し指で挟むように握る。
[力を入れたいとき]
首筋などデリケートな部分をほぐすときは、親指と人差し指で挟むように握る。
あて方
手が届きにくい背中をほぐすときに。柄の下を握り、肩にかけるようにする。
両肩から柄をかける方法も。柄の長さ分、ボールが動くから広い範囲をほぐせる。
腰部を上下左右に大きくほぐすには、柄の長さにゆとりをもたせるとよい。
壁によりかかるのが基本
1.まず、お尻を壁につけ、ほぐしたい体の部位にボールをあてる。
2.お尻を壁から離すと、体重がボールと壁にかかり、筋肉やツボに刺激が入る。
右・腰にボールをあて、左右に腰を動かして刺激。連動して下半身も鍛えられる。
左・腰を上下に動かしてもいい。心地よいと感じられる部分を探りながら。