デザイン性の高いカットソーは無敵のカジュアルウェア【大沼こずえの「ずっとの、おしゃれ」】
「カットソーは万能。」をテーマで、装う楽しさを再発見します。
撮影・葛川栄蔵(hannah) ヘア&メイク・中村未幸
一枚で着こなせる存在感あるデザイン。
こんにちは、スタイリストの大沼こずえです。
8月に入ったのでそろそろ秋のファッションについて考え始めたい頃ですが、まだ暑いですね……。気温との兼ね合いもさることながら、秋以降のアイテムで私が声高に申し上げたいのは、「軽さ」です。
服も持ち物も、できるだけ軽いものを選びたくなるのは、年齢のせいでしょうか。答えは半分ノー。だって想像してみてください、厚手ニットに長いコートを着た自分を。「重いし、そもそもそこまで寒くないし!」と叫びたくなりませんか。つまり、重いアイテムというのは今の暮らしにはトゥーマッチなのではと思うのです。
前置きが長くなりましたが、今号と次号のテーマはカットソー。秋に提案したいトップスの筆頭格です。丈夫な素材で手入れも簡単、かさばらないし、何より軽い。アウターを着れば冬でも活躍するので、通年アイテムとして何枚持っていても無駄にはなりません。
デザイン性の高いタイプも便利です。裾や衿にひと癖あるものやカッティングが凝っているもの、そしてこちらのように袖にギャザーが施されているものなどなど。
一枚でも華やかになり、でもカットソー素材だからエレガントになりすぎることもない。大人の女性にとって無敵のカジュアルウェアです。
『クロワッサン』1123号より