地曳いく子さんに教わる、大人に映えるアクセサリーの選び方。
アクセサリーのつけ方をアップデートして、新しい自分を楽しんで!
撮影・徳永 彩(KiKi inc.) 文・野尻和代
色や素材はミックス、 デザインは大胆に。 攻めて楽しむほど 大人は魅力が溢れる。
「古いもの、過去への執着は人を老けさせると思うんです」と語るのは、スタイリストの地曳いく子さん。
特にアクセサリーを選ぶ際は、大人こそ本物を身につけたいとか、長く使い続けられるものを選ぶべき、などとよく言われる。けれど、地曳さんは「もちろん定番の魅力はあります。でも、それに囚われすぎるのはナンセンス」とバッサリ。
「そもそもアクセサリーは、自分の気分を上げるためのアイテム。時代に合わせてアップデートしながら、軽やかに、自分が好きなものを取り入れていけばいいんです」
とはいえ、年を重ねると体形や肌の質感などが変わり、自分にしっくりくるものを見失いがち。そこで、地曳さんが、大人に映えるアクセサリー選びを教えてくれた。
「ポイントはインパクトとボリューム感。個性的なデザイン、色や素材のミックス、重ねづけなどで存在感を効かせることで、ぐっと垢抜けた印象になります」
シンプルな白シャツに、シルバーとゴールドのアクセサリーをミックスして合わせた地曳さん。「今はカジュアルな時代なので、色を揃えてキメすぎないほうが素敵」。また、もう一つの注目は手の甲につけたバングル。「ユニークな新アイテムですが、手首のバングルよりも手がきれいに見えます」
人気のイヤカフをつけて今のムードにアップデート。
耳の縁に挟んだり、ひっかけて装着するイヤカフは、つけるだけで新鮮な雰囲気が醸し出せるアイテム。長時間つけても痛くなりにくいのも魅力。
「横顔に自信が持てるようになるので、特にショートヘアの方はぜひ。手持ちのイヤリングやピアスも活性化してくれます」
パールは軽やかなフェイクでいい。 大小長短を重ねてゴージャスに。
同窓会や少しかしこまった食事会など、おしゃれして出かけたい時におすすめなのが、品よく華やかなイメージを作るパールの重ねづけ。
「でも本真珠は重すぎて、首や肩が凝っちゃう。今は軽くて洒落たフェイクが充実しているので、気楽に重ねづけを楽しんで」
年齢が現れ始めた手も存在感のある指輪をつければ格好がつく。
シミ、シワ、くすみ、関節のゴツゴツ感……年齢が現れ始めた大人の手は装うことが大切。
「指輪はデザインやボリューム感でインパクトを。レイヤーリングや大きな石付き、注目の2本指用など、気後れせずにおしゃれを楽しめばアラも目立たず、所作にも変化が」
ぼやけがちな顔周りはV字を作るペンダントでスッキリ。
大人世代はフェイスラインが緩んできて、少しぼんやりとした印象に。それを解消するのが長めのペンダント。
「胸元にV字ラインを作ると顔が引き締まって見えて小顔効果が。トップに大ぶりのモチーフがついているとポイントになって、よりスッキリと見えます」
『クロワッサン』1114号より