容量大きめなのに縦型が新鮮、上質な皮のトートバッグ【大沼こずえの「ずっとの、おしゃれ」】
「春のバッグと靴まつり 2024」をテーマに、装う楽しさを再発見します。
撮影・小川真輝 ヘア&メイク・高松由佳
技あり、品ありの容量大きめバッグ。
こんにちは。スタイリストの大沼こずえです。
まつりと言いながら、バッグは珍しく決め打ちでのご提案。「J&M DAVIDSON」のトートバッグです。
デジタルガジェットの小型化やキャッシュレスなどで荷物は縮小傾向、ミニバッグ隆盛と言われています。が!
私たち世代はやっぱり大きめのバッグが好き。だって持ち歩く荷物、案外あるんですもの。
仕事の書類(もちろん紙の)、日傘、ちょっとした巻き物なんかも。結局サブバッグを持つならば、初めからなんでも入る上質なバッグがしっくりくるのです。
洒落ていて、重くなくて、トレンドを感じる形でたっぷり荷物が入る。そんなわがままを叶えてくれるのがこのシリーズ。
ブランドのアイコンはフリンジ付きですが、あえてのすっきりとしたデザイン。くたっとした革はこなれ感満載ですし、底が円くて自立しやすいところや、U字に入った切れ込みで肩にすっと馴染むのも、見た目の可愛さと同等、いやそれ以上の利点です。
大きいバッグは横型になりがちなところ、新鮮な縦型が「あの人、荷物多いね」感をスマート回避。黒とボルドーはテッパンですが、薄いグリーンがこれからの季節、特に気になります。
サイズは2種、できれば実際に持ってみて。全身のバランスも大きめのバッグを小粋に見せる大切な要素です。
『クロワッサン』1115号より