黒のオールインワン、3つの垢抜けスタイルのコツ【大沼こずえの「ずっとの、おしゃれ」】
「朝、迷わない服」をテーマで、装う楽しさを再発見します。
撮影・小川真輝
黒を味方につけて短時間で垢抜ける。
こんにちは。スタイリストの大沼こずえです。
朝、迷わない服。今回は黒のオーバーオール、オールインワン。
着こなしを間違えなければ使える相棒となり得ますが、カジュアル過ぎると年齢不相応に見えることも。また黒だから何とでも合うだろうと考えて、トップスや靴に色を持ってくると、分量が多いだけに黒が辻褄合わせに見えてしまいます。
黒を「無」と考えたコーディネートは変ではないけれど、うっすら手抜き感が否めない。それでは朝迷わない服の役割としては本末転倒です。潔いモノトーンコーディネートで黒を最大限に活かし、小物でも色は足さないのが完成度を上げるコツです。
今回は3パターン組みました。まずは最もきれいめ仕様。ハイネックを着ても深い胸元のVですっきり見えます。足元は抜けのあるサンダルを、レザー素材であくまで大人っぽく。
次はリネンに細い肩紐が絶妙にエレガントな一枚。トップスや小物で硬軟を調節すれば出番は多そう。
最後は少しカジュアルなシルエットと上質な生地感が好バランスです。ブラウスやストラップシューズで、辛口ガーリースタイルに。
復習です。大人要素が入ったデザイン、全身モノトーン、きちんと感のある小物。これで遊びのある垢抜けスタイルが難なく完成! 願わくば暁覚えぬ春眠が、15分長くなりますように。
『クロワッサン』1114号より