新年はビビッドな革の小物で気持ちを上げて【大沼こずえの「ずっとの、おしゃれ」】
毎月1つのテーマで、装う楽しさを再発見します。
撮影・葛川栄蔵(hannah)
本当に好きな色味で気持ちを上げていこう。
こんにちは。スタイリストの大沼こずえです。
新年はビビッドな革の小物からスタートしたいと思います。
お金やスマートフォン、カードなどを入れる小物は、ここ数年多様化していて、個人の生活スタイルに沿ったものになりました。財布、バッグ、小物入れといった垣根はなく、好きなアイテムに好きなものを収納して持ち歩くのがスタンダードになりつつあります。
中でも今回は発色のよい上質な革小物を、ピンクやオレンジで集めてみました。このあたりのカラーというのはメイク、またトップスや巻物などで顔映りの良し悪しを大きく左右します。
昨今は普通に「ブルべ」「イエベ」など、みんなが自分の肌色に合う色を知っていますし、かといって、きれいに見せてくれる色と好きな色は違ったりもして。気持ちを明るくするピンクやオレンジだからこそ、自分が好きな色を選びたい。必要品を持ち運ぶアイテムであればいつも自分の目に入って気分もよく、顔と遠いので肌との相性も気にしなくていいですよね。
さらりとした革の質感であれば、派手色も大人仕様に。個人的には眼鏡ケースをおすすめ。エイジングに伴って必須になるアレを常用せずに持ち歩く人にとって、バッグの中に入れても迷子にならない色はとてもありがたいはずなのです。
『クロワッサン』1109号より