女性らしい「頬の上の前髪」なら、立ち上げたり、流すのも自在。

頬の上の前髪なら、立ち上げたり、流すのも自在。

●毛流れを生かしてヘルシーな雰囲気に。

目元に沿うようなさらりとした毛流れが爽やかな印象。長めの前髪を下ろすときは自然な動きに従うときれいに決まる。

「無理に分けず、自然に落ちる位置に流すのがコツ。根元を軽く濡らして左右に髪を振って乾かし、いったん前に向かって内巻きにブロー。丸みをつけるとふんわり流しやすくなります」

ヘアバームやワックスで柔らかいまとまりを与えて動きをキープ。少量をよくのばして髪全体につけ、前髪は手に残った量で充分。指先でつまんで束感を作る。

オリーブ油を含む8種の天然オイルが髪を潤し、束感を出す。

シアバターとミツロウで濃密なツヤをプラス。

●立ち上げると一転、グッとエレガント！

長めの前髪なら、楽しみたいのがかき上げ風。大人らしい上品さがありつつ、おでこを見せることでフレッシュな快活さも演出できる。

「まず左右両方からドライヤーの風を当てて立ち上がりやすいほうをチェック。このとき思い切り髪を動かして見てみましょう。立ち上がりから流れる毛先は、手ぐしでラフに仕上げると今らしく」

立ち上がりやすい側がわかったら、弱風にして根元に当ててクセづけを。
上から手ぐしを入れて動きをキープし、冷風で仕上げて固定する。
最後に時間が経ってもへたってこないようにハードスプレーを根元中心に吹きつけて。
ワックスなど油分の多いものを使うと時間とともに重さでくずれるため、スプレーが最適。

速乾性が高く、吹きかけてすぐに髪の動きをキープ。

高いホールド力がありながらソフトな手触り。

前髪を作ると、スタイリング次第でいろいろな雰囲気を楽しめるのが魅力。特に最近は、リモートワークでPC画面に映る顔や外出時のマスク姿も、前髪にニュアンスがあるとあか抜けて見えるもの。そこで日々多くの女性の髪を担当する『エマ銀座』のナオミさんに大人におすすめの前髪を教わった。

「イメージを大きく分けると長めの“頬の上”は女性らしくエレガントに、前髪の印象が強い“目の上”は目元が強調されて可愛らしさを演出できます。また、やってみたいという人も多い短めの前髪は片サイドのみ“眉の上”に設定。初めて短く切る人でも抵抗なく、誰にでも似合うバランスになります」

どの長さでも前髪を深めに取り、厚みを残すことがポイントだそう。

「年齢とともに現れる顔周りの髪痩せやうねりが目立ちにくくなりますよ。さらに生え際の根元のちらほら白髪も前髪の厚みでさりげなく隠せます」

悩みをケアしつつ、気分も一新。前髪チェンジにトライしてみては。