3つの線を仕込み、たるみを消す! 山本浩未流スマイルメイクとは。
撮影・天日恵美子(モデル)、久々江 満(商品) スタイリング・白男川清美 ヘア&メイク・山本浩未(steam) モデル・石井たまよ 構成&文・今井 恵
(Line2)目と唇に上昇ラインを仕込む。
「年齢とともに、たるみで顔の〝端〞が下がってきます。そこに下がったように見せない、上向きのラインを仕込みます。ポイントは悪目立ちしないような目の錯覚を使うこと。アイラインを目の形どおりに引いてはダメ。目を開けたときは水平に見え、ラインの最後がくっきり見えつつも、スッと消えるようになじめば自然です」
さらに下がっていると印象も悪くしがちな口角。
「口元は輪郭が目立つと古臭く見えるので、明るい色で輪郭のぎりぎりに外側からラインを引いて際立てると上向きに見えます」
目
【アイラインは最後に爪の先でスッと流す。】
(1)片方の手で目尻を軽く持ち上げ、その状態でラインを描けば、線が下がらず描きやすい。目尻から5〜8mm長めに。
(2)ラインの最後は人差し指の爪を使ってなじませるひと手間を。下側が消え、ラインの終わりが自然できれいな仕上がりに。
筆先が5mmと短い設計なので、極細ラインを際に描くのもぶれずに簡単。
唇
【下がり気味の口角もナチュラルに補正できる。】
(1)コンシーラーやファンデを綿棒の先につけ、口角の1cm内側から輪郭を消すように上昇ラインを仕込む。
(2)綿棒の何もついていないほうで、口角に沿って塗ったコンシーラーの輪郭をぼかして肌になじませる。
山本さんお薦めの口紅
「上昇ラインを作った口元にティント系が相性よし。唇そのものが美しくなるようで、顔がシャキッと」(山本さん)。
ペンシルはリップライナー、チップの濃い色はシェーディング、薄い色はハイライトと1本で3役。
(Line3)光と影で作る、骨格ライン 。
「血色を与えながら顔に立体感を作るチークとハイライトで、顔全体が引き締まった印象になります」。
たるみによって顔が平たく大きく見えてしまう大人世代は、チークを洋服のダーツの要領で入れると顔立ちがすっきり見えて効果的だそう。
「ダーツとは、小さめのブラシで3方向のライン状に入れること。さらに横顔に奥行きを出しつつ、リフトアップした印象、そして小顔に見せるハートチークもプラスして。ハイライトは効果的なポイントに入れると、立体感だけでなく、つややかな明るさもプラスされます」
チーク
【横顔に奥行きを作り、すっきりした輪郭に。】
(1)付属のブラシにチークカラーをたっぷり含ませ、黒目の下と小鼻の上を結んだところを起点にチークを入れる。
(2)指示線を参考に3方向にラインを入れ、さらに目尻下からこめかみ、耳前、エラ、あご先へと、ハートラインを描く。
山本さんお薦めのチーク
「大人の肌に必要な血色を肌に与えつつ、なじみやすい色です」(山本さん)。
ハイライト
【肌に光を当てて、顔の立体感を演出する。】
(1)ハイライトを指先の腹にのばし、目頭の下、鼻根、反対の目頭下へと写真のように山形に入れる。
(2)同じようにハイライトを目尻の下の頬骨の上からこめかみに向けて2〜3cm程度指をスライドさせてのばす。
指でのばすだけで肌に密着し、やりすぎ感のない上品な輝きで肌にもなじむ。クレンジングも不要。
『クロワッサン』1064号より