3つの線を仕込み、たるみを消す! 山本浩未流スマイルメイクとは。
撮影・天日恵美子(モデル)、久々江 満(商品) スタイリング・白男川清美 ヘア&メイク・山本浩未(steam) モデル・石井たまよ 構成&文・今井 恵
いつものメイクをほんの少し変えれば、たるみのない幸せ顔に。
年齢とともに変わってしまう顔全体のシルエット。さらに「こんなに目が小さかった?」「口元の印象が違う」など、たるみで感じる顔への違和感。
「正直、メイクでたるみは治せません。でもメイクと表情で、たるみを解消することはできます」
とヘア&メイクアップアーティストの山本浩未さん。その鍵はスマイル!
「年齢を重ねた顔の弱点は、たるみによって輪郭や顔の中の線がぼやけること。しかもパーツが下がって不満顔に見えます。でもメイクで線を仕込めば、顔に自然なスマイルが作れます」
まずは眉毛、まつ毛といった“毛のライン”を仕込むことで、横顔に立体感を作る。次に表情を作る鍵である目と唇に“上昇ライン”を仕込むことで、自然な笑顔が生まれる。そしてチークやハイライトで作る光と影で“骨格ライン”を仕込み、引き上げ効果を狙う。
「簡単なテクニックで、自然なスマイル顔になるんです。健康的で若々しさが加わるメイクだから、どんな顔立ちの方にも応用できて似合うはず!」
(Line1)毛のラインを仕込む。
【眉毛とまつ毛を整えるだけで、こんなにすっきり顔。】
毛のラインを仕込むとは、眉毛とまつ毛を整えること。
「眉毛のポイントはふたつ。眉全体の毛並みを上向きにし、横から見てもふわっと立体感のある眉にすること。そして若々しさを感じさせるよう、眉頭の毛を立てることです」(山本さん)
使うのはアイブロウマスカラ。
「立体的に仕上がりますし、色みを変化させられるのもいい」
そしてまつ毛にはマスカラを。
「マスカラは根元から毛先に塗ると教えられたと思いますが、毛先だけに塗っても充分ボリュームが出ます。下まつ毛にも少しつけると、間延びしがちな頬の面積にワンクッションとなるので、小顔に見せる効果があります」
眉毛
【眉毛をふわっとさせるだけで、顔に立体感が。】
(1)スクリューブラシで眉の毛流れを整えたあと、眉頭の毛をアイブロウマスカラで真上に持ち上げるように立たせる。
(2)眉尻の下向きの毛も同じ要領で持ち上げるようとかす。毛の生えてないところは、あらかじめ描き足しておいて。
眉毛の毛流れにフィットする角度のブラシで、眉を描いたり、持ち上げたり、とかしたりが自由自在のアイブロウマスカラ。
まつ毛
【マスカラで目元にメリハリをつける。】
(1)マスカラのブラシを横にして、まつ毛の先にポンポンと当てる。まつ毛のカーブに合わせてずらしながら。
(2)マスカラブラシを立て、先端を使って黒目の下のまつ毛を左右に軽くさばくように動かしてつける。
まつ毛そのものが伸びてカールアップしたかのような自然な仕上がりが実現する、ナチュラルタイプのマスカラ。