美しく歳を重ねている女優・西田尚美さんの習慣。
撮影・玉置順子(人物)、中島慶子 ヘア&メイク・茅根裕己 スタイリング・岡本純子 文・嶌 陽子
自然体の暮らしが作る変わらないみずみずしさ。
「みずみずしい」という言葉がぴったりの人。西田尚美さんの印象は、女優として活躍を始めた20代の頃から驚くほど変わっていない。美しさを保つための習慣を聞いてみると、ほとんどが普段の生活の中で自然と続けていることばかりだった。
「乾燥肌なこともあり、2年ほど前から毎晩お風呂上がりにシートマスクをしています。あとは体を温めることを意識していますね。酵素浴や岩盤浴に行ったり、家でもなるべく湯船にゆっくり浸かるようにしています。台本やタブレットを持ち込むことも。ほっとできるいい時間でもあるんです」
食生活もいたって健康的。ここ最近は特に野菜が多めで、スーパーで買った旬の野菜を中心に食事を作る日々だ。
「玄米を混ぜたご飯にお味噌汁、青菜のおひたしやかぼちゃの煮物、れんこんのきんぴらなどを日々作っています。自然と体がそういうものを求めるんです。家族には『質素なごはんでごめんね』って言いながら出してますが(笑)」
手作りの味噌や納豆、キムチなど、発酵食を取ることも欠かさない。そんな西田さん、今年のお正月明けに初めてファスティングに挑戦した。
「ずっと興味はあったのですが、なかなか時間がなくて。でも年始にお休みが取れたので、年末やお正月のご馳走を食べた後のちょうどいいタイミングだと思い、専門家の方に指導していただきながら5日間トライしました。終えてみると体がとても楽になったし、肌ツヤもよくなった気がします。始める前は少し不安でしたが、今後も機会があれば時々やってみたいですね」
“生き様が顔を作るから、 楽しいと思えることを たくさん探したい。”
長年、変わらぬみずみずしさを保っているように見える西田さんだが、自分では40代半ばを過ぎた頃から年齢による変化を感じるようになったという。
「朝、鏡を見た時にしわやたるみが気になることも。できる範囲でケアはしていきたいと思いますが、結局のところ、顔を作っていくのは生き様だと思うんです。なるべくワクワクすることや笑えることを探すようにすれば、それが顔にも表れてくるんじゃないかな」
ストレス解消法のひとつは料理。黙黙と野菜を刻んだり、具材を混ぜたりしていると心が落ち着くのだと笑う。
「飼っている犬と触れ合うのもすごく癒やされますね。一緒に走り回ると自分の運動にもなりますし」
もともと運動は苦手だが、数カ月前からこれなら自分に合うと思えるピラティスのジムに通い始めた。韓国ドラマにハマったのをきっかけに、去年の春から韓国語の勉強も始めたそうだ。
「2カ月に一度、料理も習いに行っています。歳を重ねて好奇心は前より強くなったかも。この歳になってもまだまだできないことや分からないことがあるのはありがたいなあと思って」
常に柔らかな心もまた、色あせない美しさの秘訣なのかもしれない。
【私の習慣です! 】
プレミアム酵素ドリンクラクトクレンズ
60種以上の植物素材を乳酸・酵母菌で発酵。
パッカハーブス スリージンジャー
ジンジャーの根のほかターメリックやリコリスの根なども含むハーブ茶。「体がじんわり温まります」。
ザ・トリートメント ローション ハイドレイティングマスク
1枚にローションがたっぷり約30ml含まれている。「ここぞという時に使っています」。
韓国コスメのシートマスク
「シートマスクは日々、どんどん新しい商品が出ていますよね。街で見つけて気になったものは試してみて、よかったら使い続けます」
『クロワッサン』1064号より