マスク時代の主役パーツだから。シワやたるみだけではない、目周り全般の対策を。

「コロナ禍でマスクをつける時間が増えたことで、今まで以上に目や周りの皮膚は酷使されています」と言うのは、『ロートクオリティエイジングサロン』の伊藤絵理さん。

「顔の下半分が隠れると、目元だけで表情を作ろうと過剰に動かすため、目周りの負担が増えるのです」

さらに加齢や血流不足による筋肉の衰え、コラーゲンの減少なども原因となり、大人の目元は課題だらけ。

「アイケアは、やるとやらないでは確実に差が出ます。毎日のお手入れ時に必ず目元のトリートメントを取り入れましょう」

A.毎日のアイクリームでのケア時に、セルフマッサージ&ツボ押しを。

「たるみやシワは、眼輪筋という目周りの筋肉が衰えることが原因の一つ。これを防ぐには、毎日のスキンケアの流れで、簡単なツボ押しをして眼輪筋を鍛えるのがいいでしょう。目元の皮膚は体で一番薄いため、摩擦をしないようアイクリームを用い、こすったり力を入れすぎないように行うのが大事です」（伊藤さん）

（1）アイクリームを塗る前に、頭皮をプレマッサージ。手のひらで側頭筋を押さえ、頭頂部へ引き上げる。

（2）アイクリームをまぶたと目の下に塗ったら、目頭から目の下を通り目尻に向かって引き上げ、こめかみで5秒キープ。3回繰り返す。中指と薬指を使うと力が入りすぎない。

（3）人差し指、中指、薬指を眉の下に当てて、眉を引き上げてストレッチ。5秒キープを3回繰り返す。

（4）眉頭すぐ下のくぼみ部分をプッシュ。中指か、写真のように親指の腹を使うと押しやすい。1、2、3とゆっくり数えたら力を抜く。

A.色や特徴はおよそ3パターン。それぞれ原因は異なるが、血行促進で改善されることも。

「血流不足による青クマは、先述のアイクリームでのツボ押しで栄養を行き渡らせましょう。目元を温めるのも有効です。茶色いクマはメイクや摩擦による色素沈着であることも少なくないので、クレンジング方法を見直して。生まれつきクマがある人に多い、立体的な黒クマも、ある程度は加齢によるたるみが原因。やはり眼輪筋を鍛えることは有効です」

【黒クマ】
タイプ：構造型
特徴：線、へこみ、膨らみ、たるみ

【茶クマ】
タイプ：色素沈着型
特徴：くすみ、色素の沈着

【青クマ】
タイプ：血管型
特徴：青・紫・ピンク系の色

A.ビューラーの多用などで傷むことも。育毛は、毛周期に合わせて行うと効果的。

「まつ毛は、紫外線やビューラー、クレンジング不足などによる物理的刺激のほか、血流不足によっても抜毛します。育毛を促進する専用美容液も効果的ですが、まつ毛は髪と毛周期が異なるので、そのターンを把握して成長期に使うようにすれば効率が上がります」

【頭髪とまつ毛のヘアサイクルの違い】

●頭髪
成長期：2〜6年
退行期：2週間
休止期：3〜4カ月

●まつ毛
成長期：約40日
退行期・休止期：約80日

A.疲れ目やドライアイなど、目の酷使による充血には、高機能目薬の利用を。

「白目がきれいだと目元全体が元気よく見えます。酸素不足や紫外線、パソコンやスマホの長期使用からくる充血には、硫酸亜鉛水和物という炎症を抑える成分配合の目薬がおすすめです。最近ではコンタクトレンズでも使えるタイプもあるので、バッグに常備して目の疲れが蓄積する前に対策を。意識的にまばたきすることも忘れずに」

（1）酷使して蓄積するつらい疲れ目に。Vロートプレミアム【第2類医薬品】　

（2）年齢や乾きによる眼疲労、かすみ目に。Vロートアクティブプレミアム【第2類医薬品】

（3）コンタクト用高機能目薬。Vロートコンタクトプレミアム【第3類医薬品】　

（4）痛みを感じるようなドライアイに。Vロートドライアイプレミアム【第3類医薬品】