昔から日本人が食べているものを積極的に摂る【医師が実践する健康法】
文・クロワッサン オンライン編集部
マグロなどの大型の青背魚は抗酸化・抗血栓防止作用が期待できます。
マグロやブリなどの大型の青背魚はDHAやEPAを多く含み、生活習慣病予防に効果的です。また、マグロの赤身はたんぱく質が豊富で、過酸化物質を分解する酵素であるセレンを多く含んでいます。セレンには抗酸化作用やガン抑制効果があることが報告されています。
アジ、イワシ、サバ、サンマなどの青背魚の摂取は、生活習慣病予防に効果的。
アジ、イワシ、サバ、サンマなどの青背魚は、生活習慣病予防に効果的であると言われています。具体的には、これらの青背魚に多く含まれる不飽和脂肪酸やDHA とEPAには中性脂肪抑制の働きや血栓の予防効果が確認されています。また、DHAを充分に摂ることで、脳の神経細胞が活性化され、老化抑制や認知症予防になると言われています。さらに、記憶力や学習能力の向上、視力の回復、抗炎症作用も報告されています。一方、EPAは、血液粘度を下げて、善玉コレステロールを増やすので、動脈硬化の予防に効果的です。
青背魚は、種類により、それぞれに優れた特徴があります。アジにはタウリンが豊富です。イワシはカルシウムや・リンなど骨形成に必要なミネラルが揃っています。サバはDHAやEPAの含有量がトップクラスです。サンマは脂質・ビタミンB12が多く、それぞれの青背魚は栄養的に優れた食品です。いずれも必須アミノ酸をバランスよく含んでいます。
納豆は免疫力強化、整腸・美容美肌効果、老化防止や動脈硬化抑制など幅広い効果が期待できます。
納豆には、免疫力増強作用のイソフラボン、骨を丈夫にするカルシウム、整腸効果のレシチン、美容美肌効果の食物繊維が含まれ、美容美肌・ダイエット効果から風邪予防、脳梗塞や心筋梗塞などの血栓症の予防まで、幅広い働きを持つことが知られています。
また、最近注目されている納豆の成分であるポリアミンにより、老化や動脈硬化の防止効果や脂肪燃焼効果が期待されます。加齢とともに動脈硬化を促進するリンパ球表面のLFA-1発現が増加しますが、ポリアミン摂取は、そのリンパ球表面のLFA-1発現を抑制させることが分かって来ました。「人は血管から老いる」と言われています。つまり、ポリアミンは、血管の老化や動脈硬化の促進を防ぐ、真のアンチエイジング成分と言えるのです。実際に、ポリアミンの寿命改善や若返り効果がマウス実験で証明されています。さらに、ポリアミンが細胞内で増えることによって、脂肪を燃焼させる時に必要なカルニチンを利用しやすくなり、脂肪が燃焼しやすい体質になり、太りにくい体になる事が示されています。
これらの効果より、納豆を毎日1パックずつ食べ続けることにより、健康状態が改善し、アンチエイジング効果も十分期待できるものと考えられています。
日本茶で血圧や血糖値を抑えるカテキンを摂取。
日本茶には活性酸素を除去し抗酸化作用をもつポリフェノールの一種であるカテキンが多く含まれています。カテキンは、コレステロール値を下げ、がんや動脈硬化を予防したり、血圧や血糖値を抑える働きがあります。また、カテキンを体に有効に吸収させるには、日本茶を1日に5杯以上、一度に飲むのではなく少量ずつ飲むことが良いと言われています。できれば、熱いお湯で入れたお茶の方が体に吸収されやすいです。ゴールデンドロップと呼ばれる、最後の一滴に沢山のカテキンが含まれていますので、是非、最後の一滴までしっかり湯呑に入れて飲むのが良いですね。
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