片づけが思うようにできず、自分を責め、家族にイライラをぶつけ、気まずい雰囲気に……。そんな経験はないだろうか。でも、それは決して悪いことではない。苛立ちは気づきのサインであると、ホームオーガナイザーの丸山郁美さんは言う。
「アドラー心理学は、20世紀初頭にオーストリアの精神科医、アルフレッド・アドラーが創始したものです。劣等感は目的を叶えるエネルギーであると捉えました。つまり、イライラや自己嫌悪感などの感情は、理想と現実の自分にギャップを感じ、“もっとよくなりたい”と思うからこそ生じるもの。その気持ちをうまく利用すれば、部屋が今、どんなに散らかっていても、思いどおりの部屋を実現できるといえます。なぜ片づけられないかの原因ではなく、どうなりたいかという目的だけに注目し、居心地のいい部屋へ変えましょう」
アドラー心理学を家の片づけに応用し、ネガティブな感情との付き合い方を身につけよう。