【ファッションの要】技ありインナーウェアアップデート術。
「女性ホルモンの分泌が減り始める40代後半以降は、10代の思春期の頃と同じように、心と体にさまざまな変化が起こる時。体調に合わせて、下着も変えていくことをおすすめします」とは、下着メーカー・グンゼで大人向けの下着の商品開発に携わる、野島麻記子さん。
「多くの人がまず最初に気づくのが、肌の状態です。女性ホルモンが減ると、それにともなって肌の水分量や弾力性も低下。これが、さまざまなトラブルにつながってきます」
二の腕や太ももの外側がカサカサしてかゆい、ブラの食い込みが気になる……。長年愛用している下着を着けている時にそんな違和感があったら、それはホルモン量とともに肌が変わってきているしるしかもしれません。
「不快感を防ぐコツは、肌当たりのいい素材を使っている下着や、縫い目やタグがチクチクしない工夫があるものを選ぶこと。ほどよくフィットする着心地かどうかも大切です」
さらに、更年期世代の代表的な悩みである、ホットフラッシュによる胸回りや脇など上半身の汗は、
「そのままにしておくと、冷えやにおいの原因に。吸水・速乾性にすぐれ、体温調節を助けてくれる素材のインナーを利用して解消しましょう。今は、肌に優しい化学繊維もたくさん開発されています。綿や絹などの自然素材と一緒に、こうした化繊も上手に活用してみてください」
今回は、野島さんのアドバイスを元にクロワッサンおすすめのインナーをご紹介。
ポイントは「肌離れのいい素材」と「締め付けないカップ付き」です。
伸縮性と肌への配慮を兼ね備えた、ブラ&ガードル。
機能的活美しいアンダーウェア。
一枚で着られるカップ付き。
脇パッド付きで汗ジミ対策も
デイリーに着たいキャミソール。
体にフィットするブラインナー。
「くすみがちな肌もきれいに見せてくれる色を選びたいですね。大人の女性向けの下着というとベージュが多くなるようですが、その人の肌に映える色はそれぞれ違います。化粧品を変えるように下着もアップデートしていくことで、日々のおしゃれももっと楽しく、快適になるのでは、と思います」と野島さん。
気分や体調に合わせて、インナーも丁寧に選ぶことで、おしゃれがもっと楽しく、快適に!
『クロワッサン』897号(2015年3月25日号)より